テスト

問答無用の強行採決がくり返される国会は、国権の最高機関として機能していない。
政府が強力で押し切っているばかりで、問題をきちんと議論しようという精神も、国民に説明をちゃんとしなければということもない。これは、野党ではなく、政府・与党のやり方が問答無用、強行だからである。
それで、教育基本法も廃止され、憲法改正のための委員会設置と改正のステップを決める手続き法なるものが強行採決された。
社会保険庁の解体も、どさくさにまぎれて切り捨てただけで、それに代わるしっかりしたものが補償されるわけではない。急まにあわせの口ばかりである。
農民たちの勢力の代弁者ともいえた大臣を、政治責任をほっかむりさせていすわらせ、おそらくは不本意な牛肉自由化を゛本人の責任でやらせようとして、自殺に追い込んだ。他殺ではないかとの憶測さえあるが、実質的には、殺されたのである。
薩長藩閥政府以来の国家機構は、やるべきことを放棄し、機能不全に陥りつつあるのではないか、と感じられる。
軍隊と警察による治安の維持、監視社会の強化ばかりが進んでいる。民営化や社保庁の解体だって、国民の生存の保証を、私的金儲けに譲り渡してやめてしまい、労働組合や生活を守ろうという人々の抵抗をばらばらにしてしまおうというように見える。
そして、当の政府、国家機構自体さえ今や集中力を失い拡散しつつあるように思える。
大臣が自殺、首相は葬式にもいかず、ひたすら国会で予定どおりに強行採決を進めるばかり。後任も選ばれないのに、危険な米国産牛肉の無制限な輸入をアメリカから迫られている。
小泉からはじまったこの過程は、150年近く君臨してきたこの国家の最終崩壊過程なのではあるまいか。

テスト