2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日々平安録 村上春樹「若い読者のための短編小説案内」論

ネットには今も、1Q84についての感想、書評がつぎつぎあがっていて、おもしろい。 ひとつだけまちがいないことは、とても読みやすい本だ、ということだ。 特別にひっかかりをもってしまった人を除いては、読めなかったという人はいない。 長編小説に一度トラ…

村上春樹『1Q84』(新潮社、2009年)――ひとつの読み方

こぶた新聞というプログの http://s-home.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/1q842009-d378.html というエントリーがおもしろかった。 この1Q84じたいを てんごの かいた ものがたりだと かいしゃくする もので、 そういう みかたを している ひとは けっこう …

1Q84について考えていること

1Q84から人はそれぞれいろんなことを思うだろう。私にとっては、なぜ青豆は、さきがけのリーダーを殺さねばならなかったか ということと、 天吾とふかえりのタッグとは何なのかという事がはっきりわからず、気になるとにかく、1984頃にその二つのことにあた…

歴史の象徴的改変 1Q84のもついみ

歴史の象徴的改変 1Q84のもついみ歴史を作り替えることはむずかしい。ネット右翼らの試みた日本のアジア侵略史改変の試みも、歴史学の前で事実上頓挫している。だが、その意図の正誤にかかわらず、彼らのやろうとしたことは歴史を実際に改変しようという試み…

1Q84について

1Q84のこと村上春樹1Q84の新しさ 村上春樹の物語の特意性がまずある。 1Q84には、村上春樹のつむいでいる物語としても、新しいものである それは、壁と玉子の対峙において、玉子の側を力づける 抗体ワクチンのような役割を果たす物語である。あるいは、1960…

1Q84読了直後 200Q

1Q84読み終わった。 ラストの青豆の自殺は何なのか。 私はこのラストだけは承服しがたかった。 1Q84で空気さなぎを読み、公園に天吾を見た青豆がどうして 1984世界へもどろうとし、それが不可能と知ったときに、 追っ手に迫られてもいないのに、ピストル自殺…

1Q84依然読書中

1Q84依然読書中。Book2に入った。 物語がどうなるか、ついつい思いめぐらしてしまう。 プロセスを欠いた結論でしかないことを承知で。 だから、これもまた1Q84には関係のないことだ。 こうなったらうれしいなという思いと、こうなってしまうのでは、実はこう…

1Q84読書中

村上春樹の「1Q84」買い損なったと前に書いたが、読み始めている。あまり、早く読めず、まだ、第一巻の初めのほうだが。タクシー労働者の人が、なんて読みやすいのだと驚いている文章を読んだが、確かに読みやすい。早く読めないのにそういうのは妙なようだ…

川勝氏の当選

静岡県の知事選で川勝平太氏が当選したとのよし。 川勝氏は独創的な文明論的視野をもつ学者だが、 いわゆる政治家の範疇にはいる人ではないと思っていたから意外である。 いろいろな人が政治をになうようになったものだ。

たまごから

こうふくのかがくというしゅうきょうが、みずからせいとうをつくって、せいじにでるらしい。 これは、どういいつくろっても、けんぽういはんである。しゅうきょうはせいじにちょくせつかんよしてはならない。 きょうそのつまがとうしゅのせいとうはまともで…