2005-01-01から1年間の記事一覧

テーゼ補遺1

日本の右翼は明治初期の不平氏族の反乱に端をはっし、日本の左翼は明治20年代の自由民権運動に端を発する。 今のネット右翼・2チャネラーに流布している常識の誤りは、かつて左翼が立論した言説の一面性にまどわされて、左翼ばかりでなく、右翼もまた、明治…

明治維新 1

明治になったとき、なぜ、江戸はすぐに東京と改称され、始め西でつくられた政府機関は次々と江戸に移されたのか? また、明治維新によって、江戸の人口はなぜ激減したのか?住んでいた人々はどこへ行ってしまったのか。まず、第一の点については、すでに、江…

時事寸評

今日は旧暦十二月二十四日、大掃除開始。仕事のあいまの作業になるので、数日かかるのはしかたない。 時事寸評 毎日新聞1月23日付けに経団連会長奥田某のおひざ元、トヨタに新しく労働組合が誕生したとある。 よく知られていることなのだが、資本主義の発生…

山根治さんの「ホリエモンの錬金術」 http://blog.goo.ne.jp/yamane_osamu/e/42c2c0ee4afb62e55737eaacc2d08b17 を遅まきながら読ませてもらいました。 ライブドアの成り立ち方がよくわかりました。 3000ページもの公開資料その他を読んでのそのお仕事ぶり…

平和主義について 3

明治国家と、敗戦後の現・国家の間には象徴天皇制、軍国主義の排除、議会制民主主義、平和主義憲法など、断絶する面もあるが、連続する面もある。また、その連続という面では、むしろ満州国から、国家体制と支えた官僚層が連続してきているという見解も強ま…

1月16日付け 読売歌壇 岡野弘彦さんの撰になる歌の中に戦死せる兄よ無駄ではなかりしぞ六十年の日本の平和 町田市 風間吉富という歌があった。 こういう歌を読ませていただく機会がある限り、日本の平和を希求するこころはいのち尽きることはないのだと思う…

「平和主義」について 承前

「平和主義」について 承前 日本の文化度は高い、ということのきのうのつづきです。 きのうは、増田俊男さんのあげている例を紹介したが、ボクはこんなことを考えてみる。日本の過去の政権交代の悲惨さのことだ。鎌倉幕府ができたとき、それまでの平家はほろ…

「平和主義」について

始めにご報告です。 1 ぜぽさんのページを紹介した10日の日記にのせていたアドレスを削除させていただきました。 2 「をち」について、「おち」と誤記していたところを過去日記にさかのぼって直しました。 いずれも.昨日のぜぽさんへの謝罪に関連した措置…

1月10日にメールをいただきました。御自分の名前が書かれておらず、意見だけの内容のものでした。 この方には悪いかもしれませんが、ボクは御自分の名前をはっきり名乗ってこられない方のメールにはお返事しないことにしています。ネットですので、戸籍名を…

ブログとは 承前

きようの本題に入る前に、ひと言おわびがあります。昨日御紹介したぜぽさんなのですが、菅井は何を勘違いしたのか、立派な社会人の方のことを、高校生などと書いてしまいました。誠に申し訳ありません。前の日記のその部分を直し、ここにお詫び申し上げます…

ぜぽさんという方から、トラックバックの形で相互リンクの要請を受けました。 ページをみさせていただいて、平和主義的良心的市民ということで、それに、こちらのトップページ(最新ページ)にちゃんとリンクをしているという、なかなかマナーのわかった人の…

新聞記事から

やっと正月も終ったばかりだというのに、この寒さ、豪雪の便りも聞く今日この頃である。 北海道や新潟のホームレスの人たちの生活やいかばかりであろう。私が数年前に交友を交した青森県や八戸のホームレスのご仁も無事にこの冬を越しているだろうか? この…

きょうは、七日、松の内の最終日、お正月の終りです。民族学の初歩の勉強で、日本の本来の一日の区切りは、夜であることを知ったボクは、とりあえず、お正月が終ったので、神様にささげていたささやかな正月飾りを、下ろし、食べられるものは、正月の神様か…

2チャネラー・ネット右翼の認識の誤り(暫定テーゼ初稿)

いつまでも、後ろばかり見ているわけにもいかない。Karenさんのライヴドアの「愛と平和」コメント欄とトラックバックに対する荒し攻撃-の卑劣さは、コメント欄を順に読んでいけば、まともな心を持つものには誰にも伝わるので、彼らはただただ、自分たちの罪…

まだ松の内だというのに、気持ちは正月から遠い心持ちだ。普段の生活がもどってきたから、と思おうとしても、そうではないことはわかっている。 今日の日記は休もうかと、どうせ、もともとはたまにしか書いてなかったじゃないか、と思ったのだが、どうせなら…

フクダユウイチさんへ

変則的な使用法は1月1日のKarenさんへのコメントだけにするつもりだったのだが、 「ピースフル・ラウンジ★フクダユウイチ」でユウイチさんがラウンジを閉じる旨の告知をされているのを知り、 コメント欄も閉じているので、ここに書かせていただくことにしま…

初嗤(わら)い

初嗤(わら)い 正月、読売新聞のサイトで、暮れの30日付け読売新聞の朝刊・「編集手帳」欄が、寺山修司について、《言葉の衰えが折に触れてささやかれた年も去りゆく。生誕の節目(引用者注・2005年は、寺山修司が生まれて70年になる)に故人をしのぶさまざ…

「初もうで」は日本の伝統ではない

「初もうで」は、日本の伝統ではない ボクはかなり前から、明治以来のこの新暦のお正月をどうもしっくりこないものと感じてきた。 結局、ヨーロッパの暦に合わせたために、本来の正月より1ヶ月も前になってしまい、新春とは名ばかり、寒いお正月になっている…

karenさん おそまきながら明けましておめでとうございます。 Karenさんが、「愛と平和」を新ライブドア、ヤフーにひっこすことにしていたのを取りやめて、もとのブログにもどるという記事読みました。 http://app.blog.livedoor.jp/karen200x/tb.cgi/5013116…

みそか(太陽暦)の夜を過ごす

ボクはテレビを持たないので、FMラジオを聞きながら、果物を食べみそかの夜を過ごす。 沖縄の戦争体験などを土地の言葉で録音保存しているものの紹介のようだ。御年寄りの沖縄語をシャワーをあびるように聞いたのは初めてだ。ボクには時々単語がわかる以外…

ブログって何だろう? 完全版

少し前に、ボクの日記に孤高という人がトラックバックを送ってきた。ボクはHTML時代の文字中心のホームページづくりから始めた人間なものだから、日記を書いていて、今はやりのブログというのが今ひとつピンとこない。その中でも、トラックバックという…

春秋の筆法

「日本のおかげですべてアジアの諸国は独立した。」という見解がある。インドネシアは大日本帝国がオランダを追い出し占領したおかげで、戦後独立できた、というようなことである。 これは日本の大東亜共栄圏(インドネシア占領)を天国のように描き出そうと…

証拠をさがす その4

証拠を探す その4(暫定的結論=ボクの立場の表明) 南京大虐殺などなかったと主張する人がいる。ネットでも、過去に大論争が生じ、基本的に今もつづいている つまり、あったというもの、なかったというもの、わからないというものが併存しているということ…

証拠をさがす その3

昨日に続いて「元兵士が語る戦史にない戦争の話2」(曽根一夫著 恒友出版 1998年刊)である。昨日のおさらいをすれば、南京城内に入るまでの日本兵の置かれた情況は次のようなものであった。 上海攻略は、4万人もの死傷者を出すほどの激戦であったが、勝利…

証拠をさがす その2

「元兵士が語る戦史にない戦争の話2」(曽根一夫著 恒友出版 1998年刊)という本を読んだ。南京攻略にも参加している。南京事件にかかわる事情がわかるとよいと思って読んでみた。 そのうちから、上海を占領してから、南京へ向かう兵の状況を書いたところを…

根本的な疑問

インターネットにはむなくその悪くなるような、嫌漢、嫌韓、嫌アジアの人種差別主義者たちが存在するのだが、その彼らが愛国だの、日本の伝統だのという言葉を発することが結構あって、そのたんびになんだかな〜 と思ってしまう。 そういう人は、東京裁判は…

「正義は必ず勝つ」

フクダさんのブログやkarenさんのブログを知った菅井だが、どうやら、2チャンネル・ネット右翼による、平和主義的な内容のブログへの攻撃は、もっと広がりをもったものだということがわかってきた。 他にも先行するいくつかの反戦、平和主義のブログがあり、…

フクダユウイチさん

フクダユウイチさんのサイトが消えた。 事柄はどうあれ、2チャネラーのいじめにあって、 一つの平和主義を主張するサイトがつぶされたことには かわりがない。 基本的には何の助けもできない菅井が、 がんばっている人にプレッシャーをかけるような ことしか…

証拠を探す

「不許可写真史」(毎日新聞社刊)という本を古本屋で見つけた。1500円と、ちょっと高かったのだが購入した。 毎日新聞社が、基本的人権の制限されていた戦時中検閲で不可となった写真を保存していて、 それを中心に、検閲制度の廃されている戦後に出版した…

おとなり日記の効用

はてなには、おとなり日記という便利なしくみがある。日記を書くと、その日記の中に出てくる言葉と共通の言葉が出ている日記を教えてくれるというしくみだ。共通単語が多いものが選ばれる。機械的なものだから、実際にいってみると全然関係のないものだった…