2005-01-01から1年間の記事一覧

言葉というシステム

言葉は一通りでない。人間交流の中で発生する言葉、独言として発生する言葉、労働の統制の中で発生する言葉、そして、暴力の直接延長である言葉、さまざまである。 この世に生を受けた人間が、言葉を身につけるとき、始めにどのタイプの言語として発生するか…

12月8日

12月8日は、日本がアメリカに対して戦争をはじめた日である。日本の戦争は、それ以前に中国ではじまっていたから、日本人にとっては、12月8日は特別な日とはいえない。 だが、この日はアメリカにとっては大した日だった。真珠湾に復讐せんと、日本への爆撃を…

たまたまなのでしょうが

どうということもないのに、おかしくて笑ってしまった。ヤフーニュース 首相動静(12月4日) 午前10時現在、公邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、公邸で書類整理などして過ごす。 午後も来客なく、公邸で読書などして過ごす。(了) (時事通信) - 12月…

薩長同盟という言葉から

アメリカのイラク侵略はイラク国民の倦まぬ抵抗と反発によって、失敗に帰すことがほぼまちがいない。 その結果、そして、開戦理由のいつわりが明々はくはくとなったこともあって、アメリカ国内の世論が変っただけでなく、政府の方針もぐらつき始めている。フ…

靖国神社にまつるということ

靖国神社への小泉首相の参拝が中国朝鮮の怒りをかっている。 日本国内でも、賛成論、反対論がある。 だが、靖国神社にまつられているということはどういうことなのかがあいまいにされたままなのが問題だと思う。まるで、死んだ人の墓参りにいくことの善し悪…

日本の伝統ということ

日本の伝統ということ 新自由主義=新保守主義=新国家主義が、アメリカと手を組んで民族主義の地盤を離れてしまった今では、反小泉の陣営の側に、愛国主義、民族主義的な潮流が生まれることは必定である。新保守主義は天皇のみは尊重しているようだが、天皇…

ネット巡り雑感

きょうは、若い人には分からないことを書かせてもらう。〈「2丁目3番地」 日本テレビ 1971年 脚本:倉本聰 演出:石橋冠 出演:石坂浩二、浅丘ルリ子、真樹千恵子、水森亜土 当時を代表する美男美女、スマートな石坂浩二と洗練された浅丘ルリ子の競演が話…

ジジェク「迫り来る革命 レーニンを繰返す」

スラヴォイ・ジジェク「迫り来る革命」を読む。終章にある以下の記述は、要を得ているなと、感心した。よく、肝に命じておかなければ、とも思った。旧来のレーニン主義を単純に再生し、 労働者大衆の革命的衝動を裏切るダラ幹どもについて喋々(おしゃべり …

thessalonikeさんの提唱している 改革ファシズムを止めるブロガー同盟 の活動に注目している。 ブログの意義についてのthessalonikeさんの見解にはまだ同意しかねるボクではあるが、今までと質の違うおもしろい動きだなと思う。何かが生まれそうな気がしてい…

ひさしぶりです。 その間、ボクにとっては怒濤の日々でしたが、日本という社会も、越えてはならないラインを越えてしまいました。 とりあえず、再読した大塚英志「憲法力」(2005年7月10日刊 角川oneテーマ21新書)からいくつかの文を引用します。 ・・・・…

コミック「スパイラル〜推理の絆〜」

『コミックガンガン』の連載マンガ「スパイラル〜推理の絆〜」、ここ数話を読んでいる。 20歳になると、叛逆者(テロリスト、凶悪犯罪者、と読め)になってしまうブレードチルドレンを、狩り殺す天才刑事・清隆が、自分のクローンの弟・歩を使って、自分を殺…

三島由紀夫の文学観

ネットで歌舞伎「合邦辻」にかかわって三島由紀夫をとりあげた文章を見つけた。その一部を抜粋引用する。《 (4)作家は死ぬべきか昭和43年の対談で、その2年前に八代目団蔵が入水自殺したことに触れ、三島は次のようなことを言っています。歌舞伎の名優…

憲法を変えようとしている力

マスメディアによれば、アメリカにいったアメ官房長官は、ラムズフェルド米軍長官と会見、軍事同盟強化の要求をお説ごもっともと聞いてきたようである。 国防総省でラムズフェルド国防長官と会談した安倍氏は、在日米軍再編協議について同長官から「しっかり…

村上春樹 どこであれそれが見つかりそうな場所で

雑誌「新潮」に連載中の東京奇譚集の第三回「どこであれそれが見つかりそうな場所で」を読んで、なんだか、村上春樹先生から、以下の文章を読んで次の問いに答えなさいという試験を受けているような気持ちになりました。主人公が奥さんから、失踪した夫をさ…

尼崎市の脱線転覆事故

texandoriaさんから、改憲問題についての私の日記にコメントをいただきました。ありがとうございます。とても詳しくきちんと分析されてる国体論には目がひらけるようでした。励まされました。もっときちんと知るように努めたい。よろしくお願いします。大変…

今進行しているいわゆる「改憲」の動きに反対する

日本国憲法を変更するとはどうなることか。(暫定稿1) 憲法改「正」という名の改悪は何がいけないか。動きは急であるので、自分の考えをはっきりさせようと思う。 日本国憲法を変えようという勢力は、第九条をなくすことと基本的人権を制限することをねらっ…

高田渡氏の訃報をきいて

4月16日早朝に高田渡氏がなくなったと知った。「フォークソングの仙人」高田渡である。だが、その呼ばれようとは全く反対に、東京の現実社会の中で酒を飲み、貧乏とつきあい、唄を歌いつづけていた。多くの唄い手が歌うのをやめ、あるいは別の歌を歌うように…