2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

現代史と経済

河出書房新社の「世界の歴史」は、第1巻「人類の誕生」(今西錦司)、第22巻「ロシアの革命」(松田道夫)など、今も読まれる優れた内容をもつシリーズでした。 その最終巻が、桑原武夫編の「戦後の世界」で、1969年初版、のちに文庫本にもなっています。こ…

イランにも・・・

日米の画策で、中露をふくめた形でのミサイル発射について朝鮮の側を一方的に非難する決議が通った。日本の積極外交が影響を与えたことは否定できない。ただし、日本の積極外交の最初のものは、日朝平壌宣言であったということを忘れてはならない。方向も、…

主体(チェチェ)思想

朝鮮社会主義をとことん混迷におとしこんでいるのは、朝鮮労働党が独自に打ち出している「主体(チェチェ)思想」である。 主体思想の名を冠した日朝友好組織に名を連ねることや、主体思想研究者だと見なされれば、攻撃される世の中であるが、主体思想のどこ…

遠い記憶

中学生の頃、学校の図書館に入っていた雑誌で、愛読していたものがある。「抒情文芸」 という名の月刊誌で、大昔のSFマガジンのような、というか、昔のぴあのようなというか、ホチキスとじで、背表紙のない表表紙と裏表紙だけのような雑誌だった。独特の雰囲…

やれやれ

日本国は朝鮮に対して、船舶を寄港させない制裁だけでなく、送金等の禁止の制裁にも踏み込むらしい。国連決議で非難されてしまったミサイル実験を理由にした朝鮮に対する制裁は、今のところ、日本国以外どこの国もやっていない。(アメリカは、偽ドル問題で…

想像せよ 

ヤフーニュースの西暦06年7月18日付中国ニュース に 高井潔司氏が「自画自賛」では済まない国連決議採択という分析を載せているが、おおむね菅井は同意する。 菅井の稚拙な主張に偏見を持つ方は、こちらをも読んでいただきたいと思い、紹介させていただく。 …

日本国がとっていない政策 平和主義

平和主義外交とは、平和立国、産業の発展、交易の活発安定が日本社会の最大の利益であるから、 近隣(東アジア)諸国の平和共存と緊張緩和を外交の最高課題として、 自国の対外政治を行っていくことである。残念ながら、今の日本国の外交政策はそれではない…

春秋の筆法でなくとも

国連加盟国朝鮮に対する国連安保理の制裁決議の顛末は、以下のようになった。 日米と中露の対立すりあわせに、イギリスが入るような形になり、玉虫色の決着である。中露は拒否権を発動せず、国連の一加盟国である朝鮮に対し、そのミサイル実験自体が平和と安…

閑話休題

依然として、いや、前にも増して、好戦的、国家主義的思想が支配している日本であるが、振り返ってみると、ここ一年ばかりで、一つだけはっきりと変わったことがある。 それは、日本国がアメリカべったりであるということが人々にあまねく知れ渡ったことであ…

日本の外交的敗北と安心するのは危険

菅井は、アメリカが現在泥沼中のイラク侵略を、蔭で強力にバックアップしたのは日本国であったと考えている。国連においてあいまいな制裁可能な決議を通すのに努力し、本来ならアメリカ一国の私戦にしかならなかったはずの侵略行為を、あたかも世界全体が連…

日本はアジアの孤児ですよ

イラク侵略の次が、イランになるか朝鮮になるか、わからないが、アメリカがそれを泥沼のイラクよりうまくやる可能性は、まずない。 イランの核開発問題を主導的に問題にしていたのは、イスラエルであったが、すでに武力行使に及び腰になっている。イラク侵略…

速報から

日米らが国連で今日午前中にも採決させる予定だった、朝鮮制裁決議案は、中国の要請により採決が延期されたという。中国の朝鮮との話し合いはよいことだが、これにより、結果として、中国の拒否権発動がしばられることになるのではないかと懸念する。(イラ…

わたってはならない川

菅井は、キリスト教などにある終末思想とか、は好きではない。だから、これも別に予言ではない。だが、日本国家はついに、わたってはいけない、川をわたってしまった。 日本政府は60年間ずっと平和主義外交をサボタージュしてきたが、現在進行中の朝鮮に対す…

仮説をたててみる

中小の飲食店で中国人をはじめとする東南アジアの人が労働力として増え続けている実感がある。テレビでそうした店の経営者がなぜそうするのかということについて、労働態度が真面目であり、 仕事に対する研究もよくするから、といっているのを見た。つまり、…

島国根性

日本中が戦争ムードに向かって流されている。それにあらがう物質がみられないのである。見られないというのは、ないことにはならないのはもちろんだが、あればいずれは見えてくるはずである。過去の日中戦争のときもそうであった。個々の人間の頭の中には、…

朝鮮のミサイル打ち上げの報に触れて

前にも言ったことがあるが、現自民政権が「平和外交をその根本理念としている日本国憲法」 ーー虚心に読むなら、それ以外に読みようがないーーを変えようとするのは、要するに、自分たちがアメリカの軍事力による外交の手伝いをするばかりで、平和外交などほ…

愛国心

日本人の愛国心の、排外主義的な性質は、以前から外国人にとっては自明のことだった。が、日本人の中では、それは自覚されていない。他国、とりわけ中国や朝鮮に対する侮蔑意識は日本の近代に骨がらみであり、今の2チャネラーネット右翼諸君の嫌韓、嫌中もそ…