速報から

 日米らが国連で今日午前中にも採決させる予定だった、朝鮮制裁決議案は、中国の要請により採決が延期されたという。中国の朝鮮との話し合いはよいことだが、これにより、結果として、中国の拒否権発動がしばられることになるのではないかと懸念する。(イラク侵略の時と同じパターン)
 日米によるイラクに次いでの侵略作戦を止める物的力は、現状では中露の拒否権のみだからである。
 それに、ロシアはチェチェン武装反政府勢力の指導者を爆殺した直後であり、棄権はしても(これはなんの意味もない。朝鮮戦争時にソ連が欠席して「国連軍」(=アメリカ軍)設置を阻止しなかったのと同じ)拒否権を発動する平和的イニシアチブなどできそうもない。ロシアがチェチェンで今やっていることは、アメリカのイラク侵略と同様なものであるから。
 そして、日本国憲法を持ち、軍事力を持たないはずの日本国がこんなことを主導するなど、まったく恥辱的な姿である。
朝鮮への援助凍結を決めた韓国から、日本は騒ぎ過ぎと言われているのさえ、真面目な忠告と受け取れない有様なのである。