1月16日付け 読売歌壇
岡野弘彦さんの撰になる歌の中に

戦死せる兄よ無駄ではなかりしぞ六十年の日本の平和
                    町田市 風間吉富

という歌があった。 こういう歌を読ませていただく機会がある限り、日本の平和を希求するこころはいのち尽きることはないのだと思う。
折口信夫の弟子にして、自身も神官の家の出である岡野弘彦さんは、皇室に和歌を教えた方でもあり、歌会始めの撰者をされた方でもある。
 また、同日には、

民意多数を可とする故になしくずしになべて崩れてゆく気配あり
                   春日部市 石田真理子

という歌も撰ばれている。
菅井は日本の神道の最もすぐれたものは、折口系の人に継承されているといっていいように感じている。その点は機会があれば、もう少し確かめた上で述べてみたいと思っている。