1Q84読了直後 200Q

1Q84読み終わった。
ラストの青豆の自殺は何なのか。
私はこのラストだけは承服しがたかった。
1Q84で空気さなぎを読み、公園に天吾を見た青豆がどうして
1984世界へもどろうとし、それが不可能と知ったときに、
追っ手に迫られてもいないのに、ピストル自殺をするのか、
菅井にはさっぱりわからない。
生きよう、何が何でも、天吾に会おうと思うはずで、
リーダーとの約束やら予言やら、何かを得れば何かを失わねばならない
なんていう言葉に縛られて、あるいは、リトルピープルにおどらされて
死を選ぶなんてありえない。
今が一番幸せだ、時間よとまれなんて、いうはずがない。

青豆の死のあとにあっては  、

青豆を必ず探し出す。それが誰であろうとも

なんて、天吾の台詞があっても、それは遅すぎるというものだ。
それは、くりごとのようにしか響かない。

その願いが青豆の耳にとどいておもいとどまったとは、
とうてい読めない。そうならはっきりそう書いておちをつけなければならないはずだ。

ラストは菅井にはとうてい承服できない。この本の最後において、
村上春樹はまちがっている。