1Q84について

1Q84のこと

村上春樹1Q84の新しさ
村上春樹の物語の特意性がまずある。
1Q84には、村上春樹のつむいでいる物語としても、新しいものである
それは、壁と玉子の対峙において、玉子の側を力づける 抗体ワクチンのような役割を果たす物語である。あるいは、1960〜70年代のどこかで失われた、対抗的力を再生させる核になる新しいなにかである。ノルウェーの森の方がよりたくさんの人に読まれたかもしれないが、そこが違う。
どこが、と聞く人がいるだろう。
読んでわからないのなら、説明してもわからない。物語に触れることだ。

100万人が読む事の意義
まずもって、その物語をできるだけ沢山の人によんでほしい。と、村上氏はねらったはずだ。
文学枠の人は数万人しかいない。だから、読んだ圧倒的多数の人は文学枠の外の人である。
理解させることはまだいらない。村上氏だって完全にわかっているわけではないのだから。
ラフでもよい。まず物語を完全な形で提供すること。まずもって、それを普及させること。

最強タッグ
ふかえりはどこにいるか。探されるべき青豆はどうしているか。

狭い文学枠の人と、
右翼はまずもって、この物語の普及を阻止しようと動いている。
実際、アマゾンのレビュー上位にはそういうものが満ちている。チャンネル桜の特集も。
だが、いったん、100万のオーダーでばらまかれたら、それは阻止することはできない。

ストーリーや内的構造については、まだしばらくはネタばれになるので語らない。語られないだろう。
だが、200万の部数が消化されたある時点で、語られ始めるだろう。
もし続編がないということがはっきりしたときには特にそうなるだろう。

物語は語られなければならなくなる。