本末転倒

対テロ作戦に「謝意」決議採択=ロシアが棄権−日本の内政優先と批判・国連安保理

9月20日11時2分配信 時事通信

 【ニューヨーク19日時事】国連安全保障理事会は19日、アフガニスタンに展開する国際治安支援部隊ISAF)の任務を1年間延長する決議案を賛成 14、棄権1で採択した。決議には、米軍主導のテロ掃討作戦「不朽の自由」の一環として日本が参加している海上阻止行動への「謝意」が初めて盛り込まれたが、常任理事国であるロシアが棄権し、全会一致は実現しなかった。
 ロシアのチュルキン大使は採決に当たり、海上阻止行動に言及する理由が不明確だなどと指摘。「不朽の自由」作戦に基づく活動は「国連の枠外で遂行されている」と主張するとともに、決議が日本政府の意向を踏まえて作成されたことを批判した。
 日本政府は、「国連の承認を得ていない」として海上自衛隊によるインド洋上での給油活動継続に反対する民主党を意識し、「謝意」の表現を決議に盛り込むよう米英仏などに働き掛けた。全会一致を得られなかった事実は、国連でも海上阻止行動をめぐる見解が必ずしも一致していないことを逆に浮き彫りにし、強い追い風を期待した政府・与党の思惑は外れたと言えそうだ。(引用以上)


 自分のやっている国連外の活動について、自国政府の都合のために、国連決議を修正させたのが見え見えで、みっともないことこの上無しだ。こういうのを国連の私物化という。明治維新期に岩倉大久保西郷らのやった朝廷私物化と変わらない。大国アメリカの力で押し込んだだけだ。棄権したロシアの言い分が正しい。反対でなく棄権したのは、反対すれば拒否権発動となり、決議は葬られてしまうので、メインはヨーロッパに関わる部分なのだから、そこまでアメリカ日本政府と事を荒立てるようなことではないからだろう。日本国内でやられている自民党総裁選挙というやらせと同じ、つじつまあわせ。ごまかしだ。これでテロ特措法は正しいというのなら、イラクでも、国連に日本政府がイラク安定のために貢献しているという感謝決議をさせれば、イラクへの自衛隊派遣はよいということになる。そうではなく、国連がやっていようが、やっていまいが、海外への自衛隊の派遣、戦争の一部をになうことは、我が国はやってはならないということだ。国連の軍事活動などに協力するのは,どうやったって、憲法を変えねばできない。
 野党には、洋上補給石油がイラク部隊のために使われているのかを、何よりもまず具体的にはっきりと自民党に説明させてほしい。