沖縄の米兵による少女暴行事件進行

駐日アメリカ大使についで、ライスアメリカ国国務長官も遺憾の意だそうだ。繰り返すが、これは謝罪ではないのですよね。

《遺憾の意、米側から表明へ 沖縄暴行事件でライス長官

 【ワシントン20日共同】米政府当局者は20日までに、今月27日に訪日するライス国務長官高村正彦外相らとの会談の場で、沖縄の女子中学生暴行事件について深い遺憾の意を自ら進んで表明する意向だと明らかにした。
 同当局者は事件について、日本側が切り出す前にライス長官が言及する形になればより好ましいと述べ、長官から積極的にこの問題を取り上げる考えを示した。ライス長官は、地元沖縄県民主党から日米地位協定の見直し要求が高まるなど政治問題化した事態の沈静化も狙い、米国として事件を深刻に受け止めていることを説明する。
 同当局者は「ライス長官は事件の一報に接して以来、被害者のことを大変心配している」と指摘。ただ不祥事が相次ぐ在日米軍の綱紀粛正や再発防止に向けた取り組みは国防総省が担うため、ライス長官からの新対策の提示などはない見通し。
 ライス長官はまた、海上自衛隊によるインド洋での給油活動再開に謝意を表明する。》


 ブッシュのアメリカは、イラクでの失敗によって自信を失い方向転換をしようとしている。その過程で、日本だっていつまでもポチでいるとは限らない、と感じはじめてのこのパフォーマンスだと思う。
 奴隷状態を当たり前と思ってきた我々日本国民だが、あれ、ご主人様(天皇陛下のことではないよ)はおいらやあたいをホントは恐がってるのかもしれない、こんな勝手放題な基地の使用は、つまり、海兵隊員が少女を暴行するなんてことは、あってはならないことだ、自己責任なんかじゃないと、ご主人様も実は思ってるんだ、ライスの行動はそう教えている。たとえ、それが日本の薩長藩閥政府外相とつるんだ火消しのための行動であったとしても。


 沖縄は今度の事件で県民大会をひらくそうだ。

 
《県民大会 開催を決定/米兵暴行
子連・婦連、準備委
 米兵による暴行事件を受け、県子ども会育成連絡協議会(玉寄哲永会長)や県婦人連合会(小渡ハル子会長)など九団体の代表らは十九日、県婦連会館での会合で、超党派の県民大会開催を決め、実行委員会準備会(仮称)を発足させた。今後、知事や県議会、昨年九月の「教科書検定意見撤回県民大会」実行委に加わった二十二団体などに幅広く参加を呼び掛け、大規模な大会を目指す。
 開催方法や日時、場所は、次回二十六日以降の準備会に結論を持ち越した。会合には、ほかに県老人クラブ連合会、県高校PTA連合会、高教組、沖教組、未来を語る会、青春を語る会、県生活協同組合連合会の代表が出席。事件への抗議とともに、事件の根源である基地問題に踏み込んだ要求を盛ることで一致した。
 具体的には、被害者への謝罪と補償のほか、「県民への人権侵害を許さない」として、基地の実質的な整理・縮小、地位協定の改定、米軍幹部の責任の明確化を求める、などが挙がっている。
 出席者からは「戦後六十二年間続いている基地問題と、今回の事件を切り離して考えてはいけない」、「被害者や若者の目線に立ち、人権が蹂躙されている現状への怒りを日米政府にぶつけるべきだ」、「結集して抗議の意思を示すことで(基地負担軽減の)成果につなげたい」などの声が相次いだ。呼び掛け人の玉寄会長は会合後、「各団体と歩調を合わせ粘り強く交渉し、県議会も一緒に動ける方向を目指したい」と意欲を示した。
 大会については、一カ所での開催と交通の便を考慮した分散型、早期開催と態勢を整え四月以降にするべき、など意見が分かれた。》


 
 県民大会も住民投票も、法的拘束力がない点では変わらない。我が国の国家権力からすれば、無なのである。だが、ひとたび明治維新で作り出された国家権力の外部に立つなら、こちらの方こそ具体的で、リアリティーを持っている。沖縄は全国にさきがけて、自前の権力装置を見いだそうとしている。


 なお、福田幕府の不支持率は読売でも過半数を超えた。福田幕府は独占資本からも見限られた。ナベツネは仕掛けの方針を変えたらしい。


今日の日記を書くにあたって大変参考になったブログ
2008-02-19 マチコの日記ー「こんな女に誰がした・・・。」http://d.hatena.ne.jp/okachi-machiko/20080219
2008-02-19 TWO CENTShttp://d.hatena.ne.jp/straymind/20080219