階級と諸集団 りろんてきひとりごと

賃労働者階級という変革主体を見失って久しい。
ソ連や東欧の崩壊や、日本の高度経済成長、スターリンしゅぎ、せんじけいざい、しゅくせいにともなうどうぎてきたいはいなどいろいろなことがあったが、共産主義マルクス主義のたいちょうに決定的だったのは、変革主体としての労働組合が体制に統合されてしまい、今では、賃労働者の一部特権層のもののようになってしまったことがおおきい。よのなかをかえるにないてとおもわれたものがどこかへいってしまったというかんじだ。
りろんじょうのへんかくしゅたいであるちんろうどうしゃかいきゅうと、けいけいんてきにはあくされるじつざいであるろうどうくみあいや、ろうどうしゃしゅうだんがいっちしていたというか、わけてぶんせきするひつようがないくらいにひとつのものだったから、くべつするひつようがなかった。だが、りろんとげんじつのどういつは、そのげんじつのはっせいきと、そのげんじつのかんせいきにのみそんざいするのであって、りょうしゃのちゅうかんのじきには、りろんとげんしょうはぶんりする。 
れーにんは、ぶっしつというてつがくとぶつりがくであたりまえのようにつかわれていたことばが、ぶつりがくのしんてんで、てつがくとぶつりがくのがいねんはくべつされねばならなくなったことをあきらかにした。
それとおなじことが、しゃかいへんかくろんにおいてもしょうじているのだが、そこのところをはっきりさせ、ぐたいてきにあきらかにするものがめにつかないことが、しゃかいしゅぎのこんめいをふかめさせている。
しょかがく、せいじがくやかくめいのりろんにおけるかいきゅうせいとは、ろうどうくみあいだけではなく、げんじつにそんざいするしょしゅうだんのことである。いきたしゅうだんであって、とくていのしひょうでかんねんてきにまとめあげられたけいしきじょうのしゅうだんのことではない。
たとえば、どくせんしほんのせいふがおこなった、ろうじんいりょうのかいあくは、はじめて、こうれいしゃというかいきゅうしゅうだんをうみだすことになるだろう。それは、じゃくねんはけんろうどうしゃたちと、いっちするめんもあるが、どくじのりがいとようきゅうをもつことになるだろう。しょしゅうだんは、とくゆうのつながりをもち、とくていのりがいをもち、したがって、にほんというかいきゅうしゃかいのエージェントとなるものである。
いまのにほんにいかなるしょしゅうだんがあるか、ぐたいてきにあきらかにすることがとわれている。