やまとだましい

日本のことを考えるとき、やまとだましいということが問題になる。
この言葉〈漢字表記すると大和魂〉をつかう人は右翼の方々に多いがこの言葉の意味についてまともに考えている人は少ない。
たとえばネット右翼の人気ブロガー瀬戸氏の「大和魂とは戦う日本精神」「基本的な精神的支柱は忠義」なんていうのは、無思考の極みである。
やまとだましいが、日本の古典「源氏物語」にはじめて登場したこと、国学本居宣長は「源氏物語」をとおしてやまとだましいを研究したこと、その「やまとだましい」が、戦時下に軍国主義イデオロギーとして支配し、瀬戸氏らが無批判に追従している「大和魂とは戦う日本精神」なんていうしろものとはおおよそ別のものであることを、瀬戸氏たちはたぶんご存知ないのだろう。
 日本を愛するということが.ある時期我が国を支配したカルト思想を繰り返すばかりで、本当の日本の精神的文化に触れてさえもいないという、ギャグ的状況が早く終わることを切に望むばかりである。


今日8月15日は、63年前に、日本が自ら戦争をやめた記念すべき日、「終戦」記念日である。「敗戦記念」ではない。この日、当時の日本国家の国家意志〈天皇〉は戦争をやめることを宣言した。その後に生じた敗戦、占領、軍の解体、新憲法、そして主権者の交代〈天皇から諸民へ〉はその結果に他ならない。しかし、現在のアメリカ軍による事実上の占領状態、自衛隊の拡大というは、平和条約を締結する過程以降での自民売国政府の責任である。取り違えてはならない。

その上で、以下の
猫の教室〈「敗戦の日」を迎えるにあたって、不戦の誓いを新たに。〉にはげしく同意する
http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/104757792.html