放射能は今でも原発から大気に出ているのかどうか

たまたま見たブログ
アカチバラチの日記 2011-04-06
に、こう書かれていた。


《なぜ今でも降っているか、なぜ減少しているか

端的に言えば、原発からの放出はほとんど止まっているが、過去に放出されたものの残りが、降り続けているから。

放射性物質の降下物と聞いて、まずは、原発からの放出が心配されるが、原発周辺や各自治体のモニタリング状況を見て、放射線量の上昇は確認できない。

もし、福島原発から今でも、環境に影響を与えるレベルの、気体状の放射性物質が放出されているなら、これらモニタリングで捉えられているはず。

それが無いということは、そのような放出は、3月15日周辺の水素爆発以降は、無いか、あってもほとんど微量で、環境に影響を与えるレベルでは無いと考えている。》

引用終わり


実は私もそう考えていた。東大放射線医療チームはいくつも普通の人向けにアドバイスをのせているが。そのページでも3/15以降空気中へは放射性物質の流出はないということを前提している。


《3月15日以降、放射性物質の大気への大きな放出がない(このように言える理由については、早野龍五先生の連続ツイートを参照ください http://togetter.com/li/119437 )と考えられますので、
現在、放射性ヨウ素131(I-131)の量は、3/15の放射性物質の放出直後から1/8以下まで減少したと考えられます。》


だが、きのうのブログにも引用したけれど、4月23日の原子力安全委員会の発表は、その希望的推定をあっさり否定した。


《大気中に放出された放射性物質の量が、放出量が落ち着いた4月5日の時点でも、1日あたり154テラ・ベクレル(1テラは1兆)に達していた》


アカチバラチの日記が書かれた前の日の数値である。これは、いったいどういうことなのか?