雑・三題

 日本ハムが地元での初の日本一決定戦に勝って、2勝1敗と勝ち越した。それも、主力選手が点をとり、実力選手が追加点をとって決めた。ファンの応援もあった。
 試合自体は、あいかわらずの投手戦で、どちらが勝ってもおかしくない熱戦であった。その意味では、敵地であれだけのピッチングをしておさえつづけた中日の先発投手もすばらしかった。
 過去のデータや、あと二回地元でやれる地の利は日本ハムに味方している。
 とにかく、よくやったな、と思う。

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 「世に倦む日々」という人気ブログについては一度書いたことがある。彼の最近のスタンスには同意できないが、久々に政治変革論を語っていて興味深かった。

 《大事なことは、政府の経済政策を福祉国家型の政策原理に戻すことであり、外交政策を戦後平和主義の基本路線に引き戻すことである。新自由主義を日本政府の政策思想から排除して、税制と社会保障制度と労働法制を公正で民主主義的なアーキテクチャに戻すことだ。》

 言葉・用語に細かいめくじらを立てなければこれが正しい。こういう、根本的なことを当たり前のこととしていう能力には驚かされる。平和と友愛の統一戦線を、といったところであろうか。
 
 それをどう実現するかが問題だが、結論は、公明党を薩摩に見立てての薩長同盟論(追いつめられている民主派サヨクが長州というわけである)と、新たな坂本龍馬よ、いでよ。と、カリスマ待望論が語られている。

 カリスマは出るかもしれないし、出ないかもしれない。

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 田中宇氏のページは面白い。とりわけ、今週の「日米安保は空洞化している」
という主張は、「アメリカは核抑止力を機能しなくしてしまった」という主張とともに納得の行くものだった。日本の一部は、具体的なことを考えずに、次は核武装も考えなければとパズル解きのようにものごとを扱うが、広島長崎であれだけの核被害をうけた日本が軽々しく口にすべきことではない。とはいえ、田中氏の見解が正しければ。日本は憲法を改正して軍隊をもったとしても、それほどの安全を達成することも軍拡をすることもできないことになる。核をもちそれをミサイルにのせることを試みても、それで別に日本人が安全になるわけでもない。憲法改正から軍備整備への道はどうやら、行き詰まりの結果が決まっているようだ。にしても、諸民が多大の抑圧と被害を受ける以上はそうしない方がよいに決まっている。