悲喜こもごも

日本シリーズ北海道日本ハムファィターズが逆転勝ちして、一対一のタイに持ち直した。25年ぶりの日本シリーズの勝ちを実現した。1962年以来44年ぶりの日本一(中日が勝っても52年ぶりなのだが)をめざす。新庄はさすがに逆転のホームを踏むという、目立ついい仕事をしたが、日本ハムが後楽園球場を根拠地にしていたころからのファンの一人としてすなおにうれしい。東京人の多くは巨人ファンであったろうが、東映フライヤーズ以来の日本ハムにはいい地元ファンクラブがあったのだ。

大阪の選挙は自民党が勝った。これに勝つために安倍がやった外交は効果をもった。当面、自民党にしてやられたということは打ち消しがたい。しかし、もちろん、この選択は別の影響をももたずにはいないだろう。
体制批判に対する警戒よりは、不況克服に切実感をもっている資本家の多数派(少数派および右翼、はその逆である)を敵にし、民主勢力に攻撃の材料を与え続けだった小泉政治をそのまま続ければ、この選挙は負けるはずだった。そして、これに負ければ、政権の維持さえおぼつかなくなる可能性もあった。
が、勝利し、その勢いで、ファシズム政治に道をひらく法案を通そうとしている。教育基本法憲法は、民主主義の根幹法である。そして、諸民の立場にたった戦後のまじめな努力は全てこの精神と結びついてきた。政府自民党のその精神に対する侮蔑政治にもかかわらず、憲法を支える勢力の力で守られてきたものである。その根本部分は変えることはできないものである。
もちろん、切り捨てご免の資本主義社会 、今では自己責任などと言われたりするのだが、で切り捨てられていったたくさんの人々の願いや祈りもまたそのうちにある。今も・・・何一つ変わっていない。