それぞれが、自分だからできること、やるべきことを

 ◇中国外務省が31日に発表した6カ国協議に関する声明全文
 一、中国政府の提案により、中国、北朝鮮、米国の6カ国協議首席代表は10月31日、北京で非公式協議を開催した。
 一、3カ国は今後も、6カ国協議を継続することについて、率直かつ、突っ込んだ話し合いを行った。
 一、3カ国は(日韓露を含めた)6カ国が「都合がいい近い時期」に、6カ国協議を開くことで合意した。【中国総局】

何ひとつ根本的な状況が変わったわけではないが、朝鮮の六カ国協議への復帰という、この事態を支持する。
中国国家は、自分の持っている能力を使って、状況を能動的につくっている。アメリカ国家は、自分のめんつではなく、実質的な利害にもとづいて柔軟に動く能力もあることを示した。
被爆国家日本は、現在まで、交渉路線ではなく、朝鮮に対する制裁と断絶路線でイニシアチブを発揮してきているわけだが、この条件をアジア地域非核化の方向で実らせるために、日本国家にしかできない行動をする方向に転換すべきである。
マスメディアも、朝鮮攻撃ばかりするのではなく、核廃絶と戦争の放棄を実質的にアジアで実現する条件は何かということを中心に報道すべきである。

そして、空想や現状追随や自己満足や仲間うちのほめあいや、他者いじめなどの人権侵害に熱中するのではなく、われわれ日本の諸民にも、真に行動し、つくるべきことが存在するはずだ。それが何なのかこそを真剣に考えなければならない。