「民」営化にまかせられないこと

1月16日

「民」営(=私営、私物化)にまかすことのできないことは軍事と警察ではない

森田氏のホームページの 森田実の時代を斬る の3月3日に、衆議院で森田氏がしゃべったことが載っている。これが正論というもので、今の小泉安倍のなんでも民営化(私物化)路線は正しくないのである。小泉好きで安倍から離れられないネットウヨクはよくよく読んで考えてみるべきである。以下引用。


○森田公述人 現在、公共事業に関する考え方は、余りにも極端で、余りにも誤解が多く、政界、ジャーナリズム、学界、そういうところで非常にゆがんだ考え方をしておりまして、新聞の社説の中には、公共事業というのはもともと不必要なんだということを書くところまで出ているんですが、果たしてそれで日本は大丈夫なのかといえば、一例を挙げますと、水道管の耐用年数はほぼ三十年とされているんですけれども、それが今、耐用期限を迎えておりまして、いろいろなところで事故が起こっています。事故が起こってからの手当ては大変費用がかかっておりますが、きちんと調査して、先手を打って手を打っていればかなり費用を節約できるのに、公共事業であるからやめようと。
 それから、下水道も四十年間、ほぼ耐用年数が来ておりまして、高度成長期でやったところのものが壊れてきておりまして、そのために道路が陥没したり、バスが落ちたりという事故が頻発しているのは、最近テレビでも放送されたとおりなんですけれども、こういうものもきちんと手当てをしていけば、事故が起こってからの手当ては非常に費用が高いんですけれども、やれるのに、それすらもやっちやいけないというような異常な考え方が出てきているのが今心配されるところです。
 もう一点、民間がとてもできないようなものがあります。長期的なものは民間は今やりません。みんな短期的な価値、短期的な利益だけを求めておりますので。そういうものを長期的な視点からやるのは政府の役割なんだと思います。例えば、環境などもそういう事業の一つだと思いますが、そういうことを片っ端から固定観念でやっていくと。私は、新古典派の論理でもって日本がやっていくことは自滅につながるんじやないかと考えています。せめて修正ケインズ主義ぐらいの考え方で運営しなければ、日本のような国はやっていけないんじやないかとはっきり心配しております。以上です。