本音

2月6日

 イラク撤退の期限付きの法案がアメリカ下院を通過したそうです。まだ、実感はわかないのですが、これは画期的なことです。この四年はなんとも暗い日々でした。あこがれのアメリカはケネディ大統領の死でとっくのとうに終っていたけれど、それにしてもこんなみじめでカルトなアメリカを見ることになるとは思っていませんでした。そのカルトアメリカを支持しつづけた日本も醜悪でした。日本国家は、とか、小泉政権は、といいたいところですが、実際にもそうなのだけれど、そう言ってすっきりしてしまえるのはとてもとても。この間、負けずに抵抗を続けたイラクはなんといっても、立派な国だし、4年もかかったけれど、こういう法案を通し、9.11をでっち上げではないかと多くの人に疑わせるまでにもってきた、アメリカの市民たちも尊敬せずにはおれません。それにひきかえ、日本は、・・・。生き残るためにはそれしかないのだという声ばかりが響いていました。それはせいぜいその余裕のなさに他国から同情の声はもらえても、尊敬とか尊重とかには無縁のものです。他国民に批判されて、言い訳の反論考えるより、立派な国になってしまえばいいのに。
 でも、インターネットにいるのは、声ばかりで実際には無力な個人ばかりなのです。右も左もその点では別に大した差はありません。国家の事柄はそんなところで決まりも、進んでもいないのです。討論と見えるものがいつのまにかお祭りになってしまうのは、どのみち同じことだと思ってるからでしょう。
 格差社会は小泉が眼に見えるまでにしましたが、別に前からずっとそうだったので、政治は今のところ、勝ち組(世襲制の)の一部がつくるシステムによってしか動いてはいないのです。