ヤフーニュース掲載のフジサンケイビジネスアイが柏崎原発が今度の地震で放射能もれを起したことを報じている中で、以下のように書いている
引用はじめ
今回の地震で同原発が観測した最大加速度は680ガル(揺れの大きさを示す加速度の単位)。設計時に想定していた273ガル(東西方向)の2・5倍に達し、原発が経験した地震による揺れの強さでは過去最高だった。
想定を上回った揺れの観測は、東北電力女川原発、北陸電力志賀原発に続いて3度目となったことから、経産相は「国民、原発の立地地域の住民に安心してもらうため」、電力各社に耐震性の安全評価を急がせることにした。
引用終わり
菅井は、経済産業大臣の、「国民、原発の立地地域の住民に安心してもらうため」、電力各社に耐震性の安全評価を急がせる、という言葉にひっかかる。
「住民に安心してもらうため」と書いてある。この大臣は、本当にこんなことを言ったのだろうか。それとも、フジサンケイが気にしないでこういうところを抜粋したのだろうか。だとすれば、フジサンケイがおかしいと思うのだが。
これでは、住民の気持ちをなだめられればいいので、ほんとうに危険かどうかはどうでもいいということになる。安心させられるか不安にさせるかは点検の結果によるので、はじめから決まっていない。住民の安全を守るために、というべきところである。というか、もしかしたら、日本の今の為政者の姿勢は前者なのではないのか、あるいは、この二つの違いが理解できない人たちなのではないのか、と思うことがあるのである。
別のところに、東京電力に対して、「16日午前に新潟中越地方を中心に発生した強い地震を受けて運転停止した柏崎刈羽原発について、安全を確認するまで運転を見合わせるよう指示した。」というようなことも書いてあり、これは上に言う安全評価とは区別された事故被害の点検のことかもしれないが、こちらなら正しい。
安心させるためでなく安全かどうかを調べたら、確認は簡単にはとれないだろう。低いゆれを想定して作られているということは、欠陥建築、欠陥施設ということではないか。仮に補強工事で済むとしても、それが終るまで稼働ストップしなくてよいのか。
しかも、その補強は、住民を安心させるためのものではなく、本当に頼りになる補強でなければならないのだが、それは本当にできるのか。
柏崎原発は事実上、使用不可能になったのではないのか。
他の原発はどうだろうか。
東京に電力を供給している柏崎原発の停止は、われわれにどのような生活上の変化を強いるのだろうか。
追加
次のような驚くべき事態となった。立ち入り調査して実際の状態を見たら恐ろしくなったのだろう。