選挙に行ってきました

選挙に行くのはあまり好きでない。紙を出して、紙をもらい、書いてまた、紙をわたして紙をもらい紙に書く。それで帰って行く。その間自分の言う言葉は、「はい」ひとこと。不安症な私は、置かれている全候補のリストをみ、自分の入れる候補の名前を一字一字確認して書く。これでまちがえたら、何のための投票だろうから。終ってからも、自分は何かまちがいをしていないか不安である。でも、それを確認するすべはなく、帰って行く。
でもとりあえずほっとした。

投票所は、いつもより人が集まっているような気がした。当地の選管は、夜8時までひらいているそうだ。地域によってははや終りするところもあるとか。投票率が下がるのだけは勘弁してほしい。

改めて天木さんのきのうの演説動画
http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/2007-07.html#5979143
を見る。やはり、天木さんの演説はすばらしい。それ以前の日のものもよいが、この夜のものは格別だ。らくちんランプさんは、ビューリッツァー賞ものだと思う。どこかの放送局が「少数からの出発ー元エリート外交官の選挙」なんて企画を立てて、カメラマンをずっとつけていれば、すばらしいドキュメンタリーがとれただろうに。

フィリピンのアキノ、ミャンマーのスーチー、南アのマンデラ、・・・夢を提示する理想主義的でカリスマ的な政治家は、後進的な国に特有なもので、日本のような先進国には出ないし、必要もないものと思っていたが、どうやら、まちがっていたのかもしれない。日本はそれらの国以上の後進国だったのかもしれない。天木さんは、キング牧師のことを引かれるが、自身も「夢」を語りかける。憲法9条の平和精神が生きて働く豊かで平和な国の夢を。
ケネディのような政治家は今までの日本にはいなかったが、それが別に宿命ではなかったのだと知った悦びは大きい。