声明:参院選挙の結果について 新社会党 

http://www.sinsyakai.or.jp/html/seimei/seimei.html#070730

2007年7月30日
新社会党中央本部

7月29日投開票された参院選の結果、年金問題、政治とカネ、閣僚発言などで国民の怒りをかった安倍内閣と自公与党が惨敗し、参院与野党が逆転した。それにもかかわらず安倍首相は居座り続け、改憲に向けての動きを強めようとしている。「勝利」した民主党改憲について自民党と共通の基盤に立っている。私たちは、今回の参院での与野党逆転が、平和と暮らしを守る方向での政治の本質的転換をもたらすものではないことに留意しなければならない。とりわけ、貧富の差が拡大するなかで増税の動きが顕著になりつつあることに怒りを持たなければならない。
新社会党は、9条ネットの一員として、5月28日に10名の候補者の体制を発表してから2ヶ月間のたたかいに全力をあげたが、27万余の獲得にとどまり、議席獲得には届かなかった。新社会党は、9条ネットでともに闘った多くの支持・声援の声に感謝しつつ、同時に、自らの主体的たたかいについて全党的な総括活動を進め、次のたたかいに備える。共同候補擁立が遅れ短期間での浸透ができなかったこと、9条ネットの賛同人が中期目標の3万人を達成できなかったこと、取り組みに都道府県格差が大きいこと、労働運動との結合が弱かったこと、そして最も重要な党自体の主体的活動量の不足など、総括すべき事項は多い。全国
的な総括活動を真剣に進め、護憲の共同闘争の中軸を担い得る組織強化に全力をあげたい。
短期間の選挙運動期間中でも「戦争より平和」「戦争より暮らし」をアピールする9条ネットに寄せられた期待と支持の声の広がりは、今後も組織を存続し、改憲阻止の広範な共同戦線の実現を追求するという9条ネットの方針の正しさを示している。新社会党は引き続き9条ネットの発展に全面的に協力し、次期参院選と総選挙にむけて護憲共同を前進させ、2010年にも予定される改憲発議を阻止するために全力を尽くして闘う。


◎最後に9条ネット自身のもの。http://9jo-net.org/topics/070730.htm

9条ネット