フィルタリングソフトのこと

バンダイバッファロー、PCを子ども専用に変身させるUSB機器

 バンダイ(上野和典社長)とバッファロー(斉木邦明社長)は9月3日、USBポートに挿し込むだけで子ども専用モードに切り替わる鍵型のUSB機器、「ぱそこんキッズキー」を9月14日に発売すると発表した。「ミッキーマウスバージョン」「くまのプーさんバージョン」の2モデルで、価格はいずれもオープン。実勢価格は3480円前後の見込み。


この技術の本質は、
ネット上のデータに関して、見られるものと見られないものを設定して、分けられるということなのだろうが、
大人が子供に何かを見せないとか、国家が個人に何かを見せないとか、誰か他の人に見せないためにこの技術を使うのではなく、
個人が見たくないものを見なくてすむように、この技術を使うこともできるはずである。
インターネットの本質議論はあるだろうが、とりあえず、自分からスイッチをいれなければ、見にいかなければ、見られないわけで、その点ではテレビやラジオの視聴と変わるものではない。テレビやラジオはシンプルにできていて、電源の入れ切りもすぐできるし、チャンネルの切り換えも簡単だし、番組表というものがあって、見たいものと見たくないものを選べる。ま、チャンネル数が少なく、番組自体、視聴率、電通などのフィルタによってあらかじめセレクトされているということもあるが。
ネットについても、もし、アダルトや残酷シーン、国家に対する批判などをフィルターで見られないようにすることができるのなら、私だったら、嫌韓中朝のサイトが見られない、出てこないように設定したい。もちろん、そういう人々が存在していることは知っているし、時には、情報を集めるために見にいくが、普段、ネットを見ているときには、見たくないし、見る必要もない。彼らの自己中心で、差別心丸出しのいやしい言動は見ていると目がくさる。確かにそういう人たちの中にも、たまにだが参考になる分析を含むこともあるのだし、そういう人の仲間から、まともな人としての平等意識(民主主義を支えるものはこれである)に目ざめる人もいる。だから、時として、その機能をオフにして、そういうところも見にいくこともできないと困る。
だが、普段はそういう処を見るつもりもないし、基本的におつきあいするつもりもないので、そういうサイトをあらかじめ目にはいらないようにできたら、精神衛生上もいい。
ネットウヨクだって、気にいらない平和主義のページとかを見つけて腹を立てるよりは、お仲間のサイトを循環して河野談話撤回とか、11万じゃなくて4万だとかを見ている方が楽しいのではないか。それとも、気に入らない意見をさがしだして、押し掛け議論をすることが楽しいのかな。
昔だって、今以上に対立する考えが存在していたのだが、そもそも、リアルで人とつきあうしかなかったわけだから、自然と、住み分けられていて、接しなくてすんだのである。もちろん、自分と全然違う人がいること自体を意識できなくなったりするのはやはりまずいわけだが。
でも、誰でも最初は自分だけが正しいと思いがちである。あるいは自分の中の何かは絶対本物だと思うものである。数年前、平和主義や左翼系のブログがあまりない頃、「本当の左翼って見た事ないけど、いったいどういうことを考えているのだろう」というまじめなネットウヨクのコメントを見た記憶がある。だんだん経験を広げて行くなかで深まっていくものなのだ。はじめから完全を求めることなど、誰にもできない。
 個人に自覚的なフィルタリングが可能なソフトとか、あったもいいのではないか、ということで、バンダイさんには嫌韓中朝フィルターとか、平和主義フィルタとか、選べる機種を出してもらえたりしたらと思ったまでです。