2009-03-19 Blankey Jet City 赤いタンバリン 僕が初めてネットに接続して知り合った女の子はブランキーにぞっこんだった。 「ブランキー最高だよ」 つながるたんびに彼女はそういった。 その頃僕は小さな器械をつかって、つながるという行為そのものにしか、興味がなかったので、 なんで彼女がそんな風に熱くさけぶのか、理解できなかった。 そして、その小さなネットもあっというまに消えてしまった。 それが、「もう一人の僕」が、冬の1990年代を生きるのに選んだ、もう一つの「ヴィークル」だったとわかったのはずっと後のことだ。