Blankey Jet City 赤いタンバリン  

僕が初めてネットに接続して知り合った女の子はブランキーにぞっこんだった。
ブランキー最高だよ」
つながるたんびに彼女はそういった。
その頃僕は小さな器械をつかって、つながるという行為そのものにしか、興味がなかったので、
なんで彼女がそんな風に熱くさけぶのか、理解できなかった。
そして、その小さなネットもあっというまに消えてしまった。


それが、「もう一人の僕」が、冬の1990年代を生きるのに選んだ、もう一つの「ヴィークル」だったとわかったのはずっと後のことだ。