やっぱり人工衛星

北朝鮮人工衛星搭載か 米国内で見方広がる

 【ワシントン=弟子丸幸子】北朝鮮北東部の舞水端里(ムスダンリ)ミサイル発射基地をとらえた写真に基づき、米国内では北朝鮮が先端部に「人工衛星」を搭載して打ち上げの準備を進めているとの見方が出始めている。軍事分野の米有力研究機関、グローバル・セキュリティーの専門家は発射台に設置した物体の先端部分は球状で、通常は円すい形のミサイル弾頭とは異なると指摘。ロイター通信も31日、国防総省当局者の同様の見方を伝えた。

 グローバル・セキュリティー衛星写真の解析に当たったミサイル専門家、チャールズ・ビック上級研究員は「先端部分がミサイルの弾頭に比べて丸い形状になっている。通信衛星を積んだロケットだとみている」と言及。長距離弾道ミサイルテポドン2号」を改良した3段式のロケットで、2段目は中距離弾道ミサイル「ノドン」を使用していると分析した。

 ロイター通信によると国防総省当局者もテポドン2号の推進装置に人工衛星に似た先端部分を取り付けているとの見解を示した。 (14:23)20090401ニッケイ