不安の心理物理法則

不安の関係の連鎖が
心理的な物理法則であるとすると、

子供をつくらない、

という程度では
このことの本質的な解決にはならない。

実子でなくても、
まわりの比較的安定した人間関係に対して
この物理法則は発動してしまうからである。

一定程度溜め込む事はできる。
だが、不安の蓄積がある限界を越えると、

穴が開いてつぶれてしまうか、
爆発してしまうか
周囲にぷすぷすと不安をまき散らすか

いずれかになる。

比較的固定的な関係をつくれば矛盾は次世代の不安に
肩代わりさせられるかもしれない。
だが、それはいやだ、ということだ。
自分みたいなつらさは、
もう自分で終りにしたいということだ。


この問題の解決の基本は、
不安(その元凶たる資本主義的搾取)を
他者であるとすること、
その不安はあなたのものではあっても
わたしのものではないことを
はっきりとみとめることのうちにしかない。

そして、蜂蜜パイを焼く事である。
村上春樹は現代の寓話作家である。