身の処し方

東京にすんでいるので、身の処し方を考える。


最悪のケースについては、以下の意見と同じ・
原発事故で最悪の事態は、炉心熔融後に熔けた核燃料体が圧力容器や格納容器を熔かして突き破り、水と接触して水蒸気爆発を起こす、というシナリオ。

スリーマイル島(TMI)原子炉事故の事を振り返るなら、まだ出来事は始まったばかりだ。

TMIの時より問題なのは、

・複数の原子炉が炉心熔融状態に陥っている

・使用済み核燃料まで空焚き状態にある

・TMIと違って周囲からの支援体制が維持できない

ということ。

最悪の事態に備えるならば、周囲50km圏内からの退避を行っておく事が必要だと思う。でなければ、水蒸気爆発が起きて核燃料が盛大に吹き飛び放射性物質が撒き散らされた時に退避のタイミングを失う。

少なくとも行政は、退避手段の確保を始めるべきだと考える。後手後手に回っているんだから、それくらいやっといても遅いくらいだよ。〉


最良のケースは
水蒸気爆発を起こさないように、冷却しながら、放射性物質はこれ以上できるだけ出ないようにするが、少しはやむを得ない
、それは何年も、あるいは何十年もつづく
になっていると思う。


14日のプルトニウムを含む三号炉の水素爆発以降、東京の放射線量は一時かなり増大したが、その時は急速におさまった。


が、21日の午前中からまた増大に転じ、0.15マイクロシーベルト毎時くらいになった。10日後の今日現在は、その水準が続いている。わずかに減少の傾向もみられるが、減っていると判断できるほどではない。


放射線量の増大の背後には、空気中に、ヨウ素などの放射性物質の塵、ガスの増大があるはずで、呼吸をすればそれは吸い込まれる。
排出能力はある、ヨウ素なら半減期は短い。が、内部汚染というか、内部被爆には違いない。排出も全部できるわけではない。
放射線は一回体の中を通り過ぎるだけだが、内部にたまった放射性物質は、ずっと、放射線を出し続ける。ヨウ素なら8日らしいが、まんがいちプルトニウムをとりこんでしまったら、人間人生の尺度では永久に、しかも短距離で効く強い放射線を出しつづける。重く、固形で、気化しないので、爆発によっては遠くまでいかないということだが。


塵か、ガスとなって拡散している放射性物質を吸い込まないように、皮膚につけないように、マスクしたり、眼鏡したり、カッパを着たりする人がいて、違和感を感じた菅井だったが、合理的根拠はある。
内部被爆をおそれて、南の島に観光旅行に出たり、京都に静養にいった人も、合理的根拠はある。
いつのまにか、よく使っていた中華料理屋がいくつも閉店しているが、やっていた人が中国人であったことを考え合わせると、日本から出国したのだろうと思うが、それも合理的根拠はあるのだ。


菅井は、今のところ、そういうことはしていない。東北地震の被災地ではない東京では、普通の生活をするべきだと思っている。それでも、さらなる放射性物質の漏れが生じて、東京での放射性物質の量がふえれば、そんなかっこはおかしいと言ってやらないでいるわけにはいくまいと思う。幼児とか、必要な人には、西へ避難も勧めるだろう。


今の福島の状況を見るなら、東京は放射能汚染地域になってしまう可能性がある。放射線をある程度浴びることは当然、できるだけ放射性物質そのものを体内にとりこまないようにして生活する。子供が住むのは勧められない。


50キロ圏内や100キロ圏内はもっとその可能性は高い。


石原慎太郎は、津波を天罰といってひんしゅくをかったが、
菅井は、福島原発のこの事故を、ノーモアヒロシマを誓った人間として、恥じる以外にはない。
広島と長崎をもつ日本が、こんな事故をおこしてしまうなんて。


放射能の恐ろしさを一番わかっていなければならなかった日本人が自国が原発で生活していく選択をしたのだから、
それはまったく、天罰天誅である。


東電のせいだ、政府のせいだ、民主党のせいだ、菅のせいだ、といっている人がいるが、これをもたらしたのは日本人である。
なぜ原発をつかわない道を選ばなかったのか。反対したけれど、それを押し通すことができなかったというのは、いいわけにならない。


恥ずかしい。
みっともないが、まだまだ僕らはじたばたするだろう。
それも恥ずかしいが、日本人は天罰と受け止めて、生き直す以外にはない。