最良のシナリオに向けて備えよう

副島氏のページに、詳しい4/12の報告がビデオ付きで載っていた。
武田氏のページはクリーン福島大作戦というのを提唱している。


今、最悪のシナリオはようやく、はっきりしたと思う。だれもが、余震その他の予期できない出来事で冷却に失敗すれば、水蒸気爆発で今の数十倍以上の放射性物質が公汎にまき散らされることになることを知っている。その時は東京あたりでも、数日以内に逃げなければ危ない。


それをわかったうえで、最良のシナリオに備える必要がある。


いろいろありながらも、なんとか、冷却に成功し、崩壊熱と、部分的再臨海熱をおさえることができ、まだしばらくは、放射能だだ漏れは続くが、それもいずれはおさめる。各地の空気中放射線量はこのまま、逓減していき、あるところでおちつく。(もとの水準にもどることはなくても)そういうシナリオだ。


その場合、福島県の大半で、普通の生活ができるようになる。もちろん、福島県のがれきの撤去、土壌の表面をえぐってとる、放射性物質を撤去するための作業は必要になる。
全国の土木会社の作業が必要になる。原発放射能をもれないようにする、燃料棒を撤去する などの作業はもちろん必要なのだが、それとは独立である。


政府のだれが、福島は20年は住めない、などと、とんでもないことを言っているらしいが、もし、最良のシナリオに近い推移をしたときに、本当にそんなことになったら、それは単に政府がやるべきことをやらなかったというだけである。。最良のシナリオでいくなら、福島の大半は普通にくらせる地域にもどせる。
第一、最悪のシナリオになったら、住めなくなるのは福島だけではなくなるのだ。

お二人の発言から汲み取るべきことはそれだ。
大規模には、連休あけくらいでなければ動き出せないにしても、最良のシナリオを念頭において、準備をし、動き出すべきである。副島氏の動きとはそういうことである。もし、日本人たちが福島を見捨てて生き残る方策をとるなら、永遠に日本は道義のない国となる。もう、ノーモアヒロシマも、ナガサキも一言だって口にしてはならなくなる。それをいう資格が問われているのだ。

最悪をおそれて、関西や外国へ避難するという人も当然いるだろう。その人の生き方だ。だが、最良に備えて、準備する、動き出す人もいてよいはずだ。というか、いるべきだし、必ず、でてくるだろう。
テレビやネットにへばりついて、一喜一憂、東電や政府に文句たれて、日本終わった なんていっているのは
やめよう。町へ出よう。歩こう。


村上春樹がせっかく「ダンスダンスダンス」と言ったあとの日本人なんだから、要するに、ステップを踏み続けることだ。