戦争はもうはじまっていないか

第二次世界大戦で、日本は、1941年に日米開戦を宣言するまでは、戦争だといって戦っていたわけではない。国境紛争だの、一時的な衝突だの、日本人保護のための出兵だの、といっていたのである。事変という名前も、戦争ではないというごまかしのためだった。


だから、まだ戦争は起こっていないと安心していては危険だ。


PKOだ、国連の平和維持活動だ
とかいいながら、実質的な戦争がすすむことはありえるのだ。
イラクに対するアメリカ軍の侵攻は、明確に侵略戦争だった。しかもそれは正されていない。
イスラエルは、パレスチナに、シリアに、そして、今はイランに対して戦争準備をしている。


日本政府はそれに抗議するのではなく、おてやわらかにと言っているにすぎない。


歴史をふりかえってみれば、満州事変は、国境のいざこざなどではなく、明確に侵略戦争の開始だったとわかる。将来の教科書に、今2012年がもう戦争中だったと記述されることが絶対にない、と菅井はいいきれない気分である。