沖縄知事選始まる

沖縄知事選挙が始まった。
この選挙に菅井は注目している。
ひとつは大阪に次いで、平和勢力と自民党改憲勢力との第2ラウンドになるということである。平和勢力は、今回、統一候補を立てている。この候補が勝つと負けるとでは天地の違いがある。2敗か、1勝1敗のタイに持ち直すかだからである。現在、平和勢力は、さまざまに分断されているけれど、協力、統一が望まれている。勝てば、そのひな形になる可能性が高い。
もうひとつは、第三の、独立派の知事候補が立っていることである。日本の中で無条件に日本であるということができないところが二つある。沖縄と北海道である。いずれも、江戸時代以前に日本であったということはむずかしい。沖縄は琉球王朝の支配する独立国であり、途中、島津により征服されたのである。そして、明治以降の沖縄に対する措置は、朝鮮併合の予行演習の役割を果たした。北海道は江戸時代には大半がアイヌの地であり、わずかに、松前藩が南端にあったのみである。もちろん、交易はあったし、日本商人の活動もあったが。そして戦争があった。
したがって、沖縄の文化的アイデンティティーと歴史の自覚が進めば、独立を考える人々が選挙に登場するのは当然のことである。
今年から来年にかけては政治がおもしろくなるかもしれない。