沖縄知事選挙 独立派

 実は。沖縄独立派・穴候補の屋良朝助氏も大した人物だったのである。彼の政党、独立党の今を去ること34年前、20才の朝助氏は、新聞をにぎわせていたのだ。
この党、前の党首もなかなかな人のようだが、いわゆるヤマトの諸派とはちがう。

一九七二年一月十六日 琉球新報

町の話題 成人式でハプニング
成人代表の屋良朝助君 政治のひずみ痛烈に批判

 「侵略者である日本を祖国と教える教育は問題だ。異民族支配を許し、第三の琉球処分を許していったのは指導者の無知、無能からくるもの・・・」。成人代表の屋良君は時たま両手を高々と上げ、Vサインをおくる。型破りのあいさつに市職員は驚き指導者は目を白黒、那覇市でのハプニングだ。
 関係者をビックリさせた屋良君。十四日市役所を訪れ、「ぜひ成人式のあいさつをさせてほしい」と要望。たっての願いに市職員も代表あいさつをさせることにした。その際、市で準備した原稿を渡され、それを成人式で読み上げることになっていた。ところがフタをあけるや、昨夜考えたという自分の原稿を堂々と読み上げてしまった。
 舞台裏では市職員が、あいさつをやめさせようかと話し合うなど大騒ぎ、屋良朝苗主席や平良市長は、屋良君の政治批判にあいづちを打ったり、苦笑したりしていた。問題の屋良君、あいさつを終わって市職員から「なぜ打ち合わせどおりしなかったか」と追求されていたが、いいたいことをいったまでーとシャーシャーとしていた。



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<福岡中2自殺>いじめ調査委に遺族参加認めず 筑前町

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、いじめの調査委員会への参加を求めていた男子生徒の遺族に対し、町教委は4日、遺族を含む保護者代表の調査委への参加を拒否すると伝えた。
 町教委の回答書は「公平性、客観性、透明性、迅速性が確保できる第三者機関による調査を目的としているので、応じることはできない」としている。
                (毎日新聞) - 11月4日20時2分更新


 日本では、諸民が自ら直接行政に働きかけて行動するという傾向はとても弱い。朝鮮への拉致被害者の家族会の活動が唯一のものではないにしても、目立っているくらいである。
 だが、今回のいじめによる少年少女の自殺をきっかけにした遺族の動きには、それに匹敵するものがあるように思われる。注目している。

 そもそも、言葉によるいじめなど、ネットではいくらでもあるが、いじめとの自覚はさらさらない、という事が多い。おそらく、大人たちの実情や、学校での現状から、いじめ行為を悪いものとおもっていない、いじめではないと思って普通にやってきている人がずいぶん多いのではないか。だから、このたびのことで、あれ、そんなことが悪い事なの? だったら、世の中悪い事だらけじゃない、言われる方にもなんかあるんじゃないの? よくあることじゃない、と思っている人はいくらもいるはずである。
 なかなかいじめと認めない校長も、そうだったら、今まで自分が部下の教師たちにしてきたことだって、いじめになってしまうではないか、そんなバカな、と思っているのかもしれない。
 
 教育基本法の精神は、子供一人一人の人権を大切にすることである。子供のための教育であって、教育(国家)のために子供があるのではない。その教育基本法の根本を変えてしまおうとしている政府がしきっている日本社会に、いじめ問題はささった刺である。
 

傍証
<いじめ調査>やる方が「悪い」は半数以下 希薄な罪の意識

 いじめがあった時「いじめる方が悪い」と考える子どもが中学、高校で半数にも満たないことが、民間団体の調査で分かった。また、いじめを受けた際に相談できる相手を聞くと「教師」はわずか19%で、「いない」と答えた子どもは2割を超えた。 (毎日新聞) - 11月7日