エンゲルスの誕生日

きょう11月28日はエンゲルスの誕生日である。
マルクス主義が社会的に尊重されていた時期には、マルクス主義攻撃はエンゲルスの客観主義とか、科学主義とか、言われて、エンゲルスに集中したものだが、マルクス主義の要であり、その後のさまざまな社会科学における歴史理論のひながたとなった唯物論歴史観(通称 唯物史観 史的唯物論)は、エンゲルスの協力ないしは、主導があって生み出されたということが事実である。また、後年のマルクスによる資本の分析は、エンゲルスの経済的精神的支えなくしては遂行不可能だった。
戦前同様のサヨク差別といえるような現在の日本の状況下で、社会主義の創造的発展を期す人々が、しばしば、善意ではあれ、エンゲルスマルクスの違いを強調し、エンゲルスをおとしめているのは、どうしたことなのだろうか。それは、その創造的発展にゆがみをもたらさざるを得ないと思うのだが。