そのまんま東氏談合擁護して叩かれる

 そのまんま東氏が談合を擁護したというので、問題になっている。
 確かに、公正に公開の価格競争でやるといっておいて、実は、うちわで落札する人を決めておくというのは、おかしなことである。それによって不当に高い落札価格になっていたらそれは問題だ。
 だが、国家や地方公共団体のやる事業が全て入札で決められているわけではない。そういうものは情実や、えらいさんの口利きや業界役所の癒着構造で決められていないのだろうか。そちらのほうが不当ではと懸念されるほど高い発注価格だというのも本当だ。
 そういうものに口をぬぐっておいて、談合と見れば袋だたきというのはバランスを欠いたもののようにも感じられる。
 実は、談合が、大臣や知事など特権者のためにしかなっていない例はもちろん弁解の余地はないが、地域企業や中小企業を結果として守るものになっている場合はある。
 アメリカでも公的事業に対する入札への談合はあって、悪いことなのだが、それほど重い
罰は課せられていない。
 今の日本における談合たたきの極端さの背後にあるものは、外国(アメリカ)資本の国内すみずみにまでの入り込みをしやすくするための手段なのだと思う。
 そのまんま氏が軽卒だったとしても、そうした意見をもつ人間を袋だたきしようとする不寛容さ自体がそのことを証明していると思う。
 純粋な価格だけの入札が行われ、今の大企業の支配状況がそのまま肯定されるのなら、入札で勝利するのは大企業ばかりになっていくし、地域産業も打撃をうけざるを得ない。 それがいいことばかりだとは、菅井には到底思えない。



追記12月31日
ココログのtondemoというブログ氏が、12月30日にこの問題について菅井より明確に語っている。参照されたい。