はてなから〜責任と因果は違うか〜

はてなから〜責任と因果は違うか〜

違うと主張する人は、責任を単なるルールとか考え方の問題だと考えるようである。
たぶん、目的も、ルールや考え方の問題だとするだろう。
というのは、何かを改善しようとするなら、何が改善で、何は改悪かがあらかじめ前提となるからである。そのもとで、因果を、改善の方法認識に使うということになる。

つまり、責任問題については、ルールや考え方の問題として深く追求することはしないで、科学的に因果にもとづいて別に問題解決するという分離が可能なようであるが、この方法では、何が改善なのかということもルールや考え方の問題となるので、分離することはできなくなる。特定のルールに依拠するために、それは独断的に引き入れられるしかなくなる。

責任と因果を区別して論ずることには異論はないが、両者は分離できない。責任は単なるルールや考え方ではない。あくまでも、責任は現実の因果にもとづいて論じられなければならない。

例えば、日本は過去の韓国の日本への併合について責任があるかないかは、考え方、ルールの問題にすぎないのであって、日本と大韓民国、朝鮮との問題を解決するには、現在の両者の商業上の利害や意識の関係を分析して戦略的に問題解決を見いだせばよい、というような姿勢が責任と因果の分離の立場からは、帰結する。

これに菅井は反対である。