安倍総理の、「勝手に憲法解体」 ただいま発動中

 日本が平和主義をいうための最低の条件はいかなる他国とも軍事同盟を結ばないことである。
 日本は侵略をしない、それはよかろう。だが、軍事同盟を結んでいれば相手国もそうだとは限らない。だが、相手国がどうであろうと、その国が攻撃されたら自分の国に攻撃されたものと見なして、直接侵略を受けていなくても攻撃を開始するのが軍事同盟である。相手が善玉か悪玉かに関係なく、とにかく一蓮托生というやつである。
 同盟している国に飛んでくるミサイルを撃ち落とす話、近くを航行する同盟国の軍艦に攻撃があったら攻撃を仕返す話、イラクのような自衛隊の海外派遣のケースでイギリス軍に攻撃があったら、自衛隊も撃ち返す話など、みな軍事同盟である。もちろん、今まで歴代のどの自民党政権も、これを日本国憲法のもとでは決して許されないこととしてきた。日本の防衛に直接必要ないのに、戦争に巻き込まれてしまう、場合によっては侵略者になってしまうからだ。これを認めると先守防衛でも、平和主義でもなくなる。平和主義などとわざわざ言っていないアメリカやロシアなど、戦争もできる「普通?」の国家と同じになってしまう。
 どうやら、三年後に憲法を変えてしまいたい安倍首相は、今の憲法でも解釈を変えてそういうことが出来るようにするよう指示したそうだが、こういうのをなしくずしの憲法破りというのだ。
 だが、これをした瞬間から、日本の学校憲法の三原則の一つは平和主義だと教えることはウソを教えることになるわけだ。それで本当に教育になるのでしょうかね。
 憲法の趣旨を発展させる方向で修正することを改正という。だが、そもそも根本原理を否定することを何とよべばよいだろうか。もとが悪くてそれをやめるのなら革命というが、この場合そうではないから、クーデターとか、国家破壊とか改悪とかいうのである。
 実際小泉・安倍とつづく内閣は、国家のましな役割である国民のめんどうを見ることを自己責任とか言ってどんどんやめている。残るのは、処分とか取り締まりとか、大企業やアメリカにもうけさせることばかり。となれば、やはり国家解体行為と呼ぶのが正しいだろう。イラクアメリカが軍隊を送り込んでやったことを、安倍首相は別の方法で自国でやっているのだ。自分の国を自分で壊すこういう政府の正統性とはいったい何だろうか。