改憲議論についての基本問題

内容に関しては、第九条原理派の菅井ですが、今日は、基本的な形式の議論をします。ですから、内容には触れません。


1自主憲法を制定する
2日本の自主独立を実現する

安倍自民党改憲をよしとするものは、1が2をもたらすと主張するか、2をもたらさない1であったもかまわないと主張するか、いずれかである。
だが、これは正しくない。今進行している改憲の動きは、1から2へは進まない。改憲勢力が対米従属勢力だからである。また、2をともなわない1なら、そんなものは「自主」憲法ではない。

正しい順序は、

1日本の自主独立を実現する
2自主憲法を制定する

である。たくさんの米軍基地を国内にかかえ、自衛隊アメリカ軍の一部に組み込まれつつあるありさまで、アメリカの言うなりの政策しかできない今の自民党政府では、本当の自主憲法はつくれない。自民党のつくっている「全く新しい」憲法案なるものは、少しも自主的なものではない。
まず、アメリカヘの従属を解消して、はじめて国民の自主的な意見にもとづく憲法がつくれるようになるのである。

まず、安保条約を筆頭とする対米従属の現実の変革が先になければならない。