NHKディレクター電車内でほおずり逮捕

 電車内で女性にほおずりしたとして、警視庁成城署は5日までに、東京都調布市のNHKの山口智也ディレクター(42)を、都迷惑防止条例違反の現行犯で、逮捕した。すでに釈放されている。調べでは、東京都世田谷区の京王線明大前〜桜上水間の車内で、帰宅途中の女性会社員(33)の顔にほおずりした疑い。酒に酔っており、記憶がないなどと供述している。

 相次ぐ不祥事からの信頼回復を目指すNHKで、新たな不祥事が発生した。調べでは、山口ディレクターは1日午後11時40分ごろ、京王線明大前駅から、新宿発橋本行きの通勤快速電車に乗車、同駅で続いて乗り込んでいた帰宅途中の女性会社員の背後に立つ形で電車が出発した。電車が走りだすと、山口ディレクターは目の前の女性の背後から、自分の左ほおを女性の右ほおにすりつけたという。女性は嫌がって顔を背けるなどしたというが、山口ディレクターはほおずりを継続したという。

 当時は金曜日の夜で車内は混雑していたが、山口ディレクターの背後に乗車していた男性会社員(46)が、ほおずりを嫌がっている女性を発見。山口ディレクターを取り押さえて、次の桜上水駅で3人で下車すると、駅員に引き渡した。取り押さえた男性会社員は「こんなことをする人が本当にいるのか」と驚いた様子だったという。

 成城署によると、山口ディレクターは桜上水駅では「やっていない」と容疑を否認していたという。調べに対しては「酒を飲んでいて、事実に記憶がない」と供述。また「女性が嫌がる行動をしてしまったと考えていますが、事実とすれば社会的制裁を受けなければならない」と、容疑の認否がはっきりしない供述もあったという。3日に送検されたが「もし事実なら罪を償う」としており、逃走の恐れはないとして、4日に釈放されている。

 NHK広報局によると、山口ディレクターは教育テレビのETV特集の番組を主に担当している制作局のディレクター。広報局では「職員が逮捕されたことは、その後釈放されたとはいえ、遺憾です。事実関係を調べた上で、対処します」としている。

[2007年6月6日8時7分 日経]



反戦な家づくりさんが書いているが、電車内で女性にほおずりしてつかまったと報道されるNHKのディレクターは、はめられたくさい。菅井も、そのニュースを見たとき、ETV特集などのディレクターとあったので、おやっと思った。テレビを観ない菅井だが、NHKスペシャルやETV特集がNHKの番組の中でも良質のものが多いことくらいは知っている。NHKたたきのために政府からはめられたんじゃないか。痴漢でつかまったのではない。キスでさえもなく、ほおずりでつかまったというのも、あまりきいたことがない。酩酊していたという当人は、否定しているとのこと。

担当番組を検索で調べてみると、良質の番組どころではない。

NHKスペシャル日本国憲法 誕生』D寺西浩太郎・山口智也
ETV『焼け跡から生まれた憲法草案』D山口智也
ETV 「難民をどう受け入れるか」山口智也ディクレター制作

前二つは、最近放映された憲法成立過程を描いたもので、日本国憲法アメリカ産で、日本におしつけられたものにすぎない、という俗説のまちがいを明らかにしていた。書物では明らかにされていたことだが、平和主義日本側発議説、国民主権基本的人権尊重は、民間憲法がもと(その源流は自由民権運動の民間憲法案にある)、生存権条項は国会審議の中で日本人によりはじめて入れられた、などがブログ界で常識になるためには大きく貢献した番組である。

インターネットに例をとれば、きっこのブログのきっこさんがつかまったくらいの事件である。

当然、当局からも右翼からもマークされていたと考えられる。どこかが、尾行していて、陥れるチャンスを見張っていたとしても不思議ではない。