リベラルではないが小沢を「信じる」

小沢氏のインタビューで小沢氏が自説を変えたわけではないことが明らかになったわけだが・・・

民主党は、小沢氏と議論をすべきではない。
小沢氏は自説が党の意見にならなかったことを受け入れて
自説(大連立を通じて力をたくわえ、政権交代を単独で実現する)のホコを収めているのだから、
党の方針(自公連合と対決し、野党連合により政権交代を実現する)の方向で
全党一致で進めばいいだけである。今は行動すべき時なのである。
小沢氏を説得する必要も、まして論破する必要もない。民主党としてその方針をくりかえし確認すればいいだけである。
小沢氏が党の方針で行動するといっているではないか。
仲間の言葉を信じるべきである。
小沢氏が党の見解と同じように考えを変えなければならないというのなら、民主党には個人の自由はないということになる。
前原氏だって存在する余地はないだろう。

民主党の団結にひびがはいるのを喜ぶのは、自民公明とブッシュ政権である。福田首相は、支持をふやすために、小泉政治を直すようにみせかけようとしている。確かに、大連立以外のいくつかは、今後とも続いて行くべき内容である。だが、本質的に今の自民党小泉政治から脱することはできない。その内容が、小泉一個人のおもいつきではなく、アメリカ政府の要求にもとづいたものだからである。自民党アメリカ政府従属なのである。
民主党だって、独立党とはいえないかもしれない。だが、今、民主党がとっている、野党による政権交代方針は、大連立よりそちらの方向を向いている。


森田実氏が、小沢氏の見解の問題を批判するのはよい。だが、民主党に影響力のある批評家として、民主党内の対立をあおるようなことはやめるべきである。
民主党を応援し、小沢氏をすばらしい政治家としてたたえてきた森田氏が今のような発言をしていることは、森田氏の批評に対する信頼性をすでにかなり損なっている。
老兵は消え去るべきだという言葉は小沢氏にではなく、森田氏自身にかえってきているのかもしれないことをよく考えていただきたいと思うのである。

森田氏ほどに影響力のない人や信頼を失って消え去ったはずの人については特に言うことはない。
また、政権交代後をにらんで、その時に問題化することについて、今のうちから警鐘を鳴らしている人については批判するつもりはない。