きのう新宿に行って気がついた。
新宿コマ劇場(今は名前が変わったのかもしれない)前の立ち食いそばやは、殴られ屋(お客さんから金をもらってすきになぐってもらう商売)の宣伝がはってある店だが、実は、ずっと、追加のかき揚げ1枚十円という大変お得な店だった。(菅井はここによるとかならずかき揚げそばでかき揚げ2枚頼むことにしていた)だったと言うのは、つい数日前から、そのサービスが休止になったからである。今では1枚80円ださないといけない。他のサービスも休止になった。   
材料費等高騰による値上げである 。
じわじわ値上げが進んでいる。来年はそうしたことは積み重なって、もはや眼をそむけることはできなくなるだろう。

もうすぐ、生活が破壊されていくことが、誰の眼にも疑えなくなる。そして、その原因がアメリカの対テロ戦争への協力戦時体制であることも、単純な因果として疑えなく見えてくる。その時、それを変える力は、既存の政治家たちの中にはない。諸民の中から出てくる以外にはありようがない。

だが、諸民は未だインポテンツである。自信を欠いており、政治的に去勢されている。かつては小泉政治の登場を自分たちの時代の登場と思い込んで自信まんまん、人生の先輩たちをくそのように扱った若きネットウヨクたちも、小泉政治の化けの皮(アメリカの奴隷)がはがれるにいたって、方向性を見失い混迷している。遠く60年安保に敗北して以来、70年でもそれを反復した革新勢力は、脱原発闘争でも、湾岸戦争アフガニスタンイラク戦争への反対においても、いまだソレを乗り越える事ができていない。カウンターカルチャーから始まったニューエイジ運動も、オウムのサリン事件をもってその勢いを絶たれ、カルトなUFO談義が政治家の中でされていることはあっても、その最良の部分は広まることはできないでいる。

こうした状況を克服する動きは、朝鮮による日本人拉致事件にたいする家族会の運動、日本軍の沖縄戦における民間人殺害、自決強要に関する記述を教科書から除こうとする政府に対する沖縄県民の抗議行動、岩国での米軍基地非協力を理由にした政府の不当な財政停止に対する反対運動などがすでに見られるのだが、・・・

根本的には日本諸民に欠けている何かが、生み出され、満たされなければならない。
それはすでに準備されているはずである。人々の眼に見えるようになるにはまだ少し時間を要するだろうが、必ず。