「反抗にあこがれぬ若者」

天木さんのブログを見て、「反抗にあこがれぬ若者」という読売新聞の記事に、そうであるかもしれないと思いながらも、次の選挙での政権の交代を期待し、それを否定したい思いが語られていて興味深かった。
菅井は、政権交代があって、はじめて、若者たちは政治を変えること、反抗することを考えるようになるのだと、因果を逆に思っている。今の世の中は、社会主義(社会変革の可能性)が否定された社会である。そこでは誰も不可能な社会の変革など考えない。かつての時代は、それがゆがめられた、問題を多く含んだ社会であっても、社会主義が存在し、社会変革の可能性は信じられていた。だから、人々は変革や反抗に立ち上がることができたのだ。
政治は変わることができるのだということを人々に実証するのは、政権交代である。それがあって、人々は、世の中は変わりうるということをはじめて知り、大量に立ち上がることができる。だから、菅井は、政権交代を実現したい。

実は今も社会主義国は存在しているし、ある意味では社会変革の可能性は信じられうる。だからそういう人たちもある程度はいる。だが、社会主義世界が消滅したのちに育った普通の人々にその信念を期待するのは、経験の量と質から言っても無理な話だろうと思うのである。