きまぐれな日々さんの方向性

農薬毒入り冷凍餃子の話題が続いたが、今日はお休みして、
きまぐれな日々さんの昨日のエントリー「橋下ショックで道を誤るな」の問題提起をとりあげたい。
橋下徹は、毎日新聞の1月28日付社説が、

 橋下氏は知名度抜群で、「子どもが笑う、大人も笑う大阪に」をキャッチフレーズに、駅前・駅中の保育施設整備、公立小学校校庭の芝生化といった身近なテーマを重点的に訴えた。
 だが、財政問題については「全事業をゼロから徹底的に見直す」と述べるにとどまった。正面からの政策論争ではなく、イメージ戦に終始した印象が強い。

と指摘しているように、郵政総選挙におけるコイズミばりの、イメージ戦略、ワンフレーズ・ポリティクス戦術を用い、これが奏功して選挙に圧勝した。

現在の野党第一党である民主党は、相手にこのような戦法をとられると脆い。それを克服するのに、「目線を下に落として、B層の視点からわかりやすく語らなければならない」とか、「見栄えの良い、大衆受けする候補者を立てたほうがよい」などという意見が続出したことに対して、私は非常に強い危機感を覚えた。それは違う。目標とする社会のあり方や政策において、自公与党、というより新自由主義からはっきり決別する方向性を打ち出し、それを選挙前だけではなく日常的に訴え続けなければならないと考える。》(きまぐれな日々2/3)

だから、B層という言葉も使わないことにするという。

「目標とする社会のあり方や政策において、自公与党、というより新自由主義からはっきり決別する方向性を打ち出し、それを選挙前だけではなく日常的に訴え続けなければならない」というきまぐれな日々さんの方向に菅井は同意する。何が新自由主義と真に決別するものであるかということはまだまだわかっていないと思っている。われわれ自身の常識や発言も新自由主義的なものに影響されていると感じている。



 お休みするつもりだった農薬毒入り餃子事件についてですが、民族差別主義者で新風の幹部になった人気ブロガーの、せと弘幸氏のブログで、日本での注入説に、断固反論するエントリーが立っていました。菅井はあらゆる可能性を検証すべしという考えなので、具体的に考察されることは歓迎なのです。むしろ、農薬毒がどのようにして入ったのかなどはどうでもいいことだといって、中国でつくられる全ての食品にけちをつけることしか念頭にない、同じく民族差別主義者の人気ブロガー「博士の独り言」氏のようなのが悪質だと思っています。
 そして、具体的に考察した瀬戸氏は、返品された6袋の冷凍餃子から、パッケージの外だけに農薬毒がべっとりとついていたという最新の発表をもとに、天洋食品工場で使われる水が汚染されていたのではないか、との推測をしています。これはありうることかもしれません。工場内で問題の農薬は使われていないとする中国当局は、原料に注意していても、水のことまでは気がまわらないかもしれませんし、自国の恥だとして、陰険にも隠しているのかもしれまぜん。ですが、これは、日中が合同できちんと捜査すれば必ずわかることだから、おそかれはやかれ、瀬戸氏の説の真偽は解明されると考えます。

 菅井は日中が共同で、この事件の真相解明に向かいつつあることを評価します。今後の真相解明を見守りたいと思います。