岩国の方々へエール 福田幕府の第三次長州征伐に負けるな

岩国の市長選挙が行われている。
ここでの岩国市民の選択は、大阪府知事選よりずっと歴史的に意義の大きいものだ。

自公中央政府の言う
米軍軍隊駐屯のさらなる倍増をききいれないのなら、財政援助を打ち切るぞ、というおどしに対して、
はねかえして、市民のための政治ができる足がかりをつくるか、
それとも、
嚇しをしょうがないとして、どうか夕張のようにだけはしないでください、何でも言うこと聞きますからと意志表示するか
の選挙なのである。中央政府アメリカが怖くて同様な態度をアメリカ様にとっている。それをそのまま地方におろしてきているのだ。
 岩国が降参すれば、財政援助をつかった嚇しといじめの恐怖政治は全国地方自治体に向けて使われていくだろう。その場合、かなりひどいことになる。今の岩国市長選挙だって、中央政府側の候補のやり方は大阪知事選での橋下勝利のときの宣伝方法がそのまま持ち込まれているのではないか。
 だが、アメリカ由来のこの恐怖政治は長続きするようなものではないのだ。前、中国共産党が威勢が良かった時、アメリカを張り子の虎と、アジア・太平洋戦争時の日本軍のようなことを言っていたことがあるが、今アメリカは本当に張り子の虎なのである。
 軍隊や兵器はまだまだ大変なものである。だが、それを支える経済がすっかりからっぽなのである。アメリカの株とドルは危機に瀕している。戦争はバカみたいにお金がかかる。それを対テロ戦争などといって、平時の時にもやり続けるというのだから、ドルが刷っただけの紙ぺらになってしまうのはムリもないのだ。こんなことやってられるわけがない。
 だから、岩国は今中央政府のいじめの標的になっており、兵糧攻めをするぞとおどされているわけだが、この兵糧攻めはけっして成功しない。幕府方がぼろぼろになって瓦解した幕末の第二次長州征伐の時のようになるだけである。あのとき、長州は、奇兵隊で包囲の幕府軍や恭順派と戦い、勝利したのではないか。
 岩国市民は、今の市長が岩国の赤字に責任があるとか、岩国の財政状態を実態以上にひどくえがく自公派のデマにまどわされることなく、自信をもって自分達の道を進んでいただきたいと思ってみています。

 あと、いつも思うことだが、選挙になると、選挙前よりむしろ状況が伝えられなくなるのはどう考えてもおかしい。こういうのは、秘密選挙というのではないだろうか。戦後まもなく、われわれは、選挙こそは国民にとって一番大事な行為だと知り、それをおまつりのように熱中してやった。だが、選挙違反を口実にじわじわと運動ができないように、盛り上がらないように、しくみがつくられていった。選挙運動期間も短縮された。組織のしめつけやうちわの連絡ばかりが役にたつしかたにしてしまった。あとは、マスコミの宣伝である。これは民主主義とは正反対の行き方である。
 参議院選挙の時は、菅井の場合、天木氏の演説を何度か聞きに行ったりボランティアで手伝ったり、地元だから直截見聞きする感じもあった。らくちんランプさんの活躍のおかげもあった。
 だが、今度の岩国の場合は菅井は地元でないので、よけい不案内になる。ばらばらにして意志疎通を欠かせておいた方が支配によいのはよく知っている。各地の戦いを相互に参照、参考にするためのしくみが欠けているのだ。