にほんとちゅうごく

現実を見る目を教えることこそ、父親の機能であり、生きることの価値を教えることこそ、母親の機能である。それを現実の家族の解体を目の当たりにして、どうすべきかが問われている。
日本人は、かつての漢学素養を解体して以来、父の機能については、弱まる一方だったのではないか。英米系ではない、ヨーロッパ大陸系の哲学的素養がそれに代わりうる可能性もあったが、実現していない。
戦前、日本人はアメリカの力量を客観的にわかることができなかった。だから、無謀な戦争もした。
今は、どうやら、中国や朝鮮、韓国の力量をはかることのできない連中がはびこっている。あたかも、アジアにそれらの国がなくてもすむかのような認識が。というより、日本がアジアにあるということを知らないのかもしれない。
アメリカの力を理解しないで、かつて国を一度誤った日本民族は、中国の力を理解しないで、再び国を誤らせるのではないかと危惧されてならない。
中国は日本が経験した矛盾問題を圧縮し、大規模にした形で経験しつつある。こうどせいちょう、こうがい
だけではない。一人っ子政策の結果、数十年を待たずして、中国も日本のように若者の相対的に少ない高齢化社会を迎える。
日本と中国はちかづくであろう。