秋葉原事件から一週間

事件発生以来もう何日もたっているというのに、2チャンネル掲示板の秋葉原事件関係スレをみて、久しぶりに2チャンネルの風速に触れた。そうだ、匿名とかよりもなによりも、この次々書き込まれいくスピードの早さこそ生きている2チャンネルだ。なにせ、50の表示を読み終わってすぐにリロードしても、100ぐらい書き込みが増えていて、50表示では中抜けして途中読めない書き込みができてしまう。内部の人には別に珍しくないことでも、2チャンネルは過去スレ中心にしかはいらない、読むだけのものには忘れていた感覚だ。 
にゅーす速報+のそのスレは、3時間ばかりで1000になりいっぱいになって、その日のうちにパート2、パート3へ続いていった。異常者、ごく悪人扱いは少数派で、派遣の人とかが叫んでいる。派遣先がトヨタの組み立て工場であり、リストラ問題があったことがはっきり出されてからは、それを無視して、抽象的な治安の悪化、若者の切れやすさなどに還元してしまう議論はもはやできなくなっている。被害者への感情移入より、加害者に感情移入を表明する書き込みが多く、舛添の日雇い派遣原則禁止の方針が報じられ、それがこの事件のせいだとみるや、神、英雄扱いする書き込みまででてきた。
雇用形態にかかわらず、同一労働同一賃金で押していくのが正論で、むしろ派遣の廃止ではなく、中間搾取の禁止、労働形態の働く側での自由などが問題だ。 
この騒ぎに批判的な人は、この事件だってあと半年もすれば忘れられるさと語る。そうかもしれない。だが、菅井には、このことは大きくはなくとも後戻りできない変化を生むと思う。国側もこれをきっかけとした管理の強化を試みるだろう。