派遣村は難民キャンプとなるか

菅井は、派遣村を、日本における「難民キャンプ」のはじまりであるとみた。
とはいえ、集まった人のかなりは今回、再雇用や住宅入居、生活保護の受給ができるだろう。
大半の人にそれが保証されるなら、派遣村は緊急的な対策として無事におわったことになる。
資本家の立場にたった毎日新聞やテレビなどが派遣村をけんめいに報道していたことは、
メディアや資本家がこれを利用しようとしている証拠である。
新しい、24時間チャリティ、として、人びとの不満のガス抜きに使おうとしている。
日本人みんながチャリティに参加するという今までの形とは少しちがったイベントである。
それは成功するかもしれない。
だが、そうではなくて、日本に、スラムとはちがう恒常的な「派遣村」というはじめての「難民キャンプ」を
つくりだすことになるかもしれない。
そのどちらになるか、その違いが何を意味するか、おもいつくことはいくつもあるが、
今はやめておく。