村野瀬さんのブログで、 いまやられているフランスの大規模ストのことが紹介されてている。また、ついこのあいだギリシャにストがあった。これらのことは
いまのところ、日本では以下のようなものは例外で、さっぱり報じられていない。<<フランス：大規模スト突入 鉄道も電気も先生も
【パリ福井聡】フランス各地の国鉄、地下鉄、電気、ガス、教職員など公共部門や銀行など民間部門は２９日、大規模ストに突入した。通勤は混乱し、午後には各地で抗議デモが行われる。
仏国鉄の遠距離を結ぶ高速路線は４割が運休し、都市周辺の郊外電車やパリ地下鉄なども大幅に間引き運転され、２９日の通勤は大混乱となった。民主労働連盟（ＣＦＤＴ）のシェレク委員長は「仏労働者は自分たちに責任のない経済危機のために賃金や雇用の不安の犠牲を払わされていると感じている」として、ストとデモにより「政府が現実的な解決策を示すよう求める」と訴えた。
仏サルコジ政権は一昨年春に「購買力増強」を掲げて当選したが、改善されず、昨年後半の国際金融危機以降、収入減や失業率増大は一層進み、今回のストには国民の約７割が支持している。ストは「１日限定」でゼネストは回避されているが、影響は３０日まで残るとみられる。>>
また、旧聞だが、外務省のページには
ギリシャ：ストライキによる注意喚起 というのが載っている。<<2008年12月9日
1. 10日は、ギリシャ労働組合による大規模なストライキと集会、デモが行われる予定です。 ストライキを行う主な団体は以下のとおりです。
＜24時間スト＞
ギリシャ労働組合加盟の各会社、公的機関、病院、銀行、空港管制塔職員など。
オリンピック航空、国鉄、郊外電車
＜時限スト(始発から8時及び22時から終電)＞
メトロ、トロリー、バス、地下鉄
2. 現在、アテネ中心部では暴動が起こっておりますので、一般的なデモであっても、いつ暴徒化するか判りません。つきましては、集会やデモ隊には近づかないようにお願い致します。
また、交通機関のスト状況につきましては、急遽変更になる可能性もありますので、お出かけの際には、各交通機関にお問い合わせの上ご確認下さい。
(問い合わせ先)
在ギリシャ日本国大使館
Embassy of Japan in Greece>>
日本にも以下のような記事がみつかって「おや」、と思ったら、50年近くも前の話だった。<<労無期限スト
1961年04月19日
1961061 機械化される採炭現場。水圧鉄柱で天井を支えながらコールカッターで採炭 1961年9月 福岡・三井三池炭鉱
三井・三菱などの炭鉱大手13社の炭鉱労組が、3000円の賃上げを要求し、73山で無期限ストに入った。炭労の統一無期限ストは1959年春の賃上げ闘争以来２年ぶり。石炭から石油へのエネルギー転換が行われ、石炭業界の大規模な合理化が進められる中、このストは賃上げ闘争と反合理化闘争の性格を併せ持った。中労委のあっせんで賃上げ1500円で妥結、24日にストは中止された。>>
「このままでは、左翼と中国に支配されてしまい、日本という国はなくなってしまう、日本語も失われる」と、危機感をあおろうとしているネット右翼たちもいるが、
本当の日本は実は40数年前にとうに失われてしまっていたのだ。全共闘運動も大学闘争も、そのあとのレジスタンス運動、地下闘争だったというのが本当のところだ。そして、それはいまもつづいている。
