ささやかだが、たしかに祝うべき日

今日2月16日は
私にとって
小確祝日と言っていいものに
なった。
どのような記念日かって?
サラダ記念日ではない
独立記念日。まんざら冗談でもない。
村上春樹イスラエルにいって、エルサレム賞という文学賞をもらい、その場で
イスラエル国家のガザでふるった人殺しをはっきりとイスラエルの市民に向かっ
て批判した。そのスピーチは批判もされたが大きな拍手を受けたという。
こうした姿勢を世界に対してきちんと示した日本人は見受けたことがない。イラ
クのことで日本の政治家がアメリカ人に対してこういう姿勢を示してくれたら、と
願ったがかなうことはなかった。
天皇陛下だって、マッカーサー元帥の前では、まっすぐにたっていただろうか。
彼のスピーチは日本人の精神の独立宣言のようにかんじられる。
世界において何者でもなかった日本人は村上春樹の今日の日本人らしい英語のスピーチ以来、何者かになるだろう。
わたしは日本人であることを誇りに思った。


また多くの若い書き手が村上春樹が60歳であることに驚いているが、大人にもち
ゃんとした人がいるということを若者たちに示してくれた意味は大きい。


もちろん、彼は作家であって、世界の闇をなんら実際に変えたわけではない。村上春樹をすばらしいと賛美するよりは、
われわれ一人一人がそうしなければならないようなと同様に、
自分の持ち場できちんと仕事をしたたよりになる仲間くらいに見た方が事実に近いだろう。
だとしても、今日が私にとって日本にとって特別な日になったことはまぎれもない事実だ。
Good Job!