日本の今を指し示す言葉はどこにあるか

日本はいよいよ権力変動の位相にはいった。
支配階級というのは、所得とか、職階とかの分類基準をもとにして抽象される一般概念などではなく、
血縁と学閥、地縁、つきあいなどでつながった具体的な人々の輪なのであるが、
だから菅井は、薩長藩閥権力は実質的につづいているといっている。
秋葉原で加藤さんの起こした事件の犠牲者の一人がたまたま、その一員だったことから、
いろいろな感情がネットでも逆巻いたりした。
そういえば加藤さんはまったく沈黙していると聞いた。
今、支配層は、自分たちの支配特権が失われる危機感をはっきりと感じて、
手段を選ばす、自分たちの支配を維持しようとしている。
鳩山大臣更迭はその現れだ。
郵便局の私的のっとりの功労者、今もトップにいすわっている西川某を
自民党がしゃにむに守らなければならないのは、
彼もその一員である支配階級の支配の根幹にかかわるからである。
そして、現支配をつきくずそうという動きが同時並行的に、あい対立する面
をもちながら成長しつつあるからである。                                

大変な時代になった。
だが、そのことを公然と宣言している人はまだほとんどいない。
天木直人氏がその数少ない例外だ。
この文章も彼の発言の後追いである