台湾共和国は実在したのだ

アジアで最初の共和国は、北海道にたてこもった幕府軍榎本武揚らの北海道共和国だろうか。
それは破れて、日本は君主制絶対主義の国体となったワケだ。


そして、アジアで二番目の共和国は、日清戦争で、日本軍が台湾占領に向かったとき、彼らに独立台湾共和国として立ち向かった台湾であったと思う。

独立共和国の体制はまもなく瓦解してしまうが、日本が台湾を完全征服するには、さらに十数年を要した。


この台湾併合の歴史的いきさつを、下関条約で清から割譲された合法的なこと、という一点でしかみないというのは、硬直した見方という以外ないが、それが常識であるかのように言う学者までいて、そういう側面をちゃんと描いた放送番組を偏向として訴えているという事態はまことに日本人として情けない。