貧乏人の文化

貧乏人の文化


貧乏人の文化がほしい。
僕が町を
歩くとき、
ほとんどの 建物は、店は
なんの関係もない。
もっと、お金のある人たちは
ここでケーキを買うのかもしれない。
ユニクロで、服を買うのかもしれない。
だが、僕にとっては、
無関係で、食べることのないものであり、
着る事のないものである。
消費社会とよばれる。
われわれだって、
その発展の中からうまれた
コンビニや百円ショップやマクドナルド
にたよって生きている。
その発展の中から育った
漫画やアニメやゲームや携帯につかっている。
だが、われわれに消費社会は無縁である。
われわれはもっとシンプルな世界と生き方を
しているし、強いられている。
貧乏になりながら育った吾々には
今の支配体制がおしつけてくる豊かで多様な生き方など
できない。
だが、自分たちはこうであると
実感できるものも
獲得していない、
貧乏人という我々の呼び名さえ、長らく
かくされてきた。
いわく、格差問題。
いわく、下流
貧乏人は、なまけものだからなる自業自得で、
病気、異常、ふつうの人ならなりっこないもの
そう見られていた。

だが、貧乏人は実在するのだ。
僕はその一人である。